Google純正スマホ「Pixel 3a/3a XL」レビュー。動画再生やカメラ性能を徹底チェック！

背面をソフトタッチガラスとしたPixel 3 XLの質感にも、新しいPixel 3a XLは引けをとらない。リアパネルはカメラユニットに近い側が鏡面仕上げになるので、特にブラックのモデルは指紋が付着すると多少目立つが、すぐに拭き取れるし、汚れがわかりにくいファブリック素材のグーグル純正ケースも同時に発売される。

Pixel 3シリーズの本体はIP68の防塵・防水仕様だった。Pixel 3aシリーズはややスペック的には落ちるが、それでもIP52の防滴性能を確保した。

指紋認証センサーは新機種も本体の背面に配置する。おサイフケータイが使えるFeliCa機能を内蔵。NFCの接点は背面の指紋認証センサーの近くにある。本体の下側を握り込む操作をGoogleアシスタントの起動などに割り当てられるActive Edgeも上位機からミドルレンジ機に引き継がれた。

バッテリーの容量が上位モデルよりもミドルレンジのPixel 3aシリーズの方がアップしたところにも注目したい。15分の充電で最長約7時間使える急速充電機能もある。ただしPixel 3aシリーズはワイヤレス充電ができないので、当てにしている方は要注意だ。

フロントパネルには物理ボタンがない。ホームアイコンは常時画面の下側に表示され、画面を下から上にスワイプアップすると「戻る」操作のためのアイコンも現れる。

■長時間の動画視聴なら、ナチュラルな画作りの「Pixel 3a XL」

続いてディスプレイの出来栄えに迫ろう。Pixel 3aシリーズはともに解像度がFHD+の有機EL。Pixel 3シリーズと解像度や画素密度はほぼ同じだが、HDRには非対応になった。

設定から画面の明るさを最大にして、デジタルカメラで撮影した静止画を端末に読み込んでPixel 3とPixel 3aの画質を見比べてみた。Pixel 3aの方は色合いがやや黄色味がかっていて、明暗のコントラストも強めでこってりとした画作りであるように感じた。そしてPixel 3aとPixel 3a XLのディスプレイも見比べてみると、大きい方のPixel 3a XLは彩度のバランスがやや低めに感じられるが、画像データをMacの画面でプレビューした画質と、あるいは目で見た風景の記憶と近いと感じた。

Amazon Prime Videoの動画作品を視聴してみても、やはりPixel 3aは人物の肌が少し赤色に寄っていて、陰影感が強調気味に再現される派手めな画づくりだった。画面も少し大きめなので、スマホで映画やドラマを長時間楽しむのであれば筆者はPixel 3a XLが心地よいように思う。