11月1日に発売

結局iPhoneとどっちが良い? 買い換えはアリ? Google純正スマホ「Pixel 3」実力チェック

山本敦

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2018年10月30日
グーグル純正のAndroidスマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」が11月1日に発売される(関連ニュース)。

今回はiPhoneとPixel(ともにSIMフリー端末)を手元に用意し、徹底的にハンドリングを行った。

グーグルのPixelシリーズが日本初上陸。5.5インチの「Pixel 3」(左側)と6.3インチの「Pixel 3 XL」(右側)をレビューする

はたしてPixel 3は、アップルのiPhone XS/XS Max/XRの対抗馬になり得る端末なのか? 当サイトらしく、オーディオビジュアルの実力などにも目を向けながら、実機を検証してみたい。

■約2年越し、日本にPixelシリーズが初上陸

グーグルが自社で開発するAndroid OSのリファレンス端末といえば、日本で2016年まで販売されていたNEXUSシリーズを覚えている方は少なくないと思う。PixelシリーズはNEXUSに代わるリファレンス端末だが、初代機とPixel 2シリーズは日本に導入されていなかった。今回Pixel 3シリーズが発売され、 ようやく約2年越しの日本上陸がかなうというわけだ。

Pixel 3は正統派コンパクトスマホ。OLED画面の解像度はFHD+(2160×1080)、画素密度は443ppi。アスペクト比は18対9

Pixel 3 XLはフル画面のノッチデザイン。OLED画面の解像度はQHD+(2960×1440)、画素密度は523ppi。アスペクト比は18.5対9

グーグル純正端末の特徴として、Androidのアップデートをいち早く、そして長い間受けられるという点がある。AndroidではAppleのiOSと違い、通信キャリア・端末メーカーによってアップデートが遅れたり、大きなアップデートでは途中で受けられなくなったりする。そのため今回のPixelシリーズは、「Androidの進化をいつも追いかけていたい」という方におすすめだ。

発売されるのは5.5インチの「Pixel 3」と6.3インチの「Pixel 3 XL」で、どちらもHDR対応の有機ELディスプレイを搭載する。6.3インチのPixel 3 XLは、いま流行りのフルディスプレイ・デザインだ。フロント側に搭載するデュアルレンズカメラの部分が切り欠き(ノッチ)になっている。

Pixel 3 XLはディスプレイの切り欠き部分にデュアルレンズカメラを搭載。イメージセンサーの解像度は8メガピクセル

ベゼルはかなり薄く、コーナーギリギリまで攻めている。そのぶん動画鑑賞中に思いもよらず触れてしまうことも多い

端末と画面のサイズ感、3色のカラーバリエーションを揃えているところなども、結果的にアップルのiPhone XS/XS Maxとガチンコ勝負になっている。ただしストレージサイズは64GB/128GBの2ラインナップだけなので、iPhone XSシリーズよりも少ない。Pixel 3はほかのAndroidスマホのように、写真や動画、音楽(とくにハイレゾ)ファイルをmicroSDカードにコピーできないのでなおさらだ。

ともにClearly White/Just Black/Not Pinkの3カラーで展開する

最も安価な64GBモデルを税込価格で比べてみると、Pixel 3が95,000円、iPhone XSは121,824円。Pixel XL 3が119,000円、iPhone XS Maxが134,784円となり、単純な価格比較で言うとPixelシリーズの方が “お財布に優しいスマホ” ということになる。

■HDR対応の有機ELディスプレイを搭載

Pixel 3/3 XLともに搭載しているHDR対応の有機ELディスプレイは、ディスプレイ設定の「カラー」から、ナチュラル/ブースト/アダプティブの3つの色合いが選べる。デフォルトはナチュラルだ。意外にも、ブーストよりアダプティブの方が色をこってりと乗せた派手な印象を受ける。ブルーライトを軽減できる「読書灯」は、指定した時間帯だけオンにできるスケジュール機能もあるが、iPhoneのTrue Toneのように周辺環境に応じて自動調節してくれる機能はない。

Pixel 3 XLの6.3インチのディスプレイ。色合いはクールな印象。明暗のコントラスト感はとても自然なバランスだ

画面のカラー設定は3つの種類から選べる

また、国内で販売されている他社のAndoridスマホの中には、SDRの映像をHDR風に味付けできるモデルもあるが、Pixelには設けられていないようだ。

いわゆるブルーライトカットを目的とした「読書灯」機能。色合いやタイマーの設定も可能

スタンバイ時に時刻や通知アイコンを常時表示できる「アンビエント表示」は便利な機能だが、バッテリーに少なからぬ影響が出るように感じられた。これよりは、画面をダブルタップしたり、端末を持ち上げることで通知を確認できる機能の方が実用的だ。

スリープ中の画面に時刻やアイコンによる通知を表示できる「アンビエント表示」は便利だが、オンにするとそれなりにバッテリーを消費する

Amazonプライム・ビデオの作品をストリーミングを最高画質に設定して視聴してみた

読書灯機能はオフにし、カラーをデフォルトのナチュラルに設定した状態でAmazonプライム・ビデオで配信されている『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を視聴してみる。やや青みが強くクールめな色バランスだ。iPhone Xと見比べると、人物の肌が(気になるほどではないものの)わずかに赤みがかっている。またディスプレイの明るさを最大にすると、Pixelの方が若干暗部が浮いてくる。有機ELディスプレイの使いこなしはiPhoneに一日の長があるかもしれないが、土台の完成度は十分高い。

■メインカメラはシングルレンズだが、底力は十分

カメラはダイナミックレンジ合成技術の「HDR+」のほか、シャッターボタンを押した瞬間の前後をショートムービーのように記録できる「モーションフォト」、またポートレートモード、ハイスピード撮影、笑顔シャッター、ホワイトバランス調節なども装備。カメラ性能をアピールする今どきのスマホと肩を並べる機能が一通り揃っている。

メインカメラはシングルレンズユニット。イメージセンサーの解像度は12.2メガピクセル

ホワイトバランスなどいくつかの設定をマニュアルで行えるが、基本的には複雑な設定を行わずに誰でも簡単にきれいな写真が撮れるカメラとしている

しかしiPhoneに搭載されている、被写体に合わせて最適な写真を記録するための撮影モードや、設定を細かく追い込めるマニュアルモードは設けられていないようだ。

メインカメラのデジタルズームは安定感がある

ムービー撮影はH.265/HEVC形式で、4K/30fpsまで対応する。4K/60fps撮影ができるiPhoneと比べ、スペック的には劣る。ただし光学式手ぶれ補正を搭載しているので、安定した動画撮影が楽しめそうだ。

夜景は明るく色鮮やか、底力は十分に高い

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