公開日 2018/09/25 06:00

「Apple Watch Series 4」レビュー。初代から3年半、ようやく “人に薦められる” デバイスになった

初代機にガッカリした人にこそ使って欲しい
編集部:風間雄介
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また画面の四隅がラウンドし、画面占有率が高まったため、隅々まで情報を表示できるようになった。これが見やすさ、使いやすさの両方に良い影響を与えている。

その画面拡大の象徴が、公式画像にも使われている新しい文字盤「Infograph」だ。画面の4隅にもコンプリケーションを配置できるようになり、中央の円形のものとあわせて、計8つのコンプリケーションを自由に設定し、表示することが可能になった。

新たに用意された文字盤「Infograph」

8つのコンプリケーションを設定し、自由に機能を割り振ることができる

このコンプリケーションは情報を表示するだけでなく、タップすることでアプリ起動ができるため、ショートカットとしても利用できる。どこに何を配置するのが最適かと考えながら設定していくのは、楽しい一時だ。

アナログ時計における竜頭、「デジタルクラウン」やその下のサイドボタンの配置はこれまでと変わらないが、デザインは少し変わっている。Cellularモデルの証であるデジタルクラウンの赤色のアクセントが、Series 4では控えめになっているのが好ましく感じた。そのほか、向かって左側にスピーカーが、右側にマイクが配置されているのも、これまでのモデルとの違いとなる。

本体右側にデジタルクラウンやマルチファンクションボタンを装備

本体左側にはスピーカーを搭載する

見慣れたサイズ感とバンド互換性確保、だが中身は全くの別物

バンドはこれまでのものがそのまま使える。旧42mmのものは新44mmに、旧38mmのものは新40mmモデルに、それぞれぴったりフィットする。

2年前の記事では「バンドを取り替える必然性を感じない」と書いたが、いつのまにか手元には、何本かの交換バンドが揃っている。これまでの投資(少ないとは言え)がムダにならないのは嬉しいところだ。

本体を裏返してみると、光学式心拍センサーのデザインが変わり、光を発する部分が中央1カ所にまとめられたため、印象も全く異なる。また電気心拍センサーも今回のSeries 4から新たに加わった。一方でこれまでの磁気充電ケーブルは引きつづき使えるため、サードパーティー製の充電器を持っている方なども安心だ。

本体の裏側。ガラリとセンサー配置やデザインが変わった

本体の薄さは、これまでの11.4mmから10.7mmへと、若干薄くなっている。これによって装着感が少し良くなったというレビューも読んだが、個人的にはサイズの違いを知覚できなかった。とはいえ、これまでのサイズに不満があったわけではないので、サイズ感がそのままなのは、むしろポジティブな要素だ。

全体的に、旧モデルからの買い換えを行いやすくすることにも気を払い、注意深く開発した印象だ。前モデルまでの良いところをしっかり残しながら、本体デザインを刷新し、機能増強まで行った、上手なアップデートだと感じる。

次ページ「これが同じApple Watchか」とサクサク動作に驚く

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