公開日 2017/07/25 10:53

全録レコーダー 2017年最新モデル対決! 東芝「DBR-M3007」vs パナソニック「DMR-UBX7030」

<連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト>

東芝のM3007は「タイムシフトマシン」(東芝は全録機能をこう命名している)専用チューナーを4基、通常録画との兼用チューナーが3基あり、兼用チューナーを全て全録に回せば合計7chを全録できる。内蔵HDDには最大87.5%まで全録用の保存領域に割り当てることが可能だ。

録画モード(画質)はチューナー1〜4、チューナー5〜7のグループ別に5段階から選べる。画質を抑えることで全録可能日数を増やすといったことができるわけだ。

東芝はチューナー1〜4、チューナー5〜7で設定

実際に使ってみた経験からすると、「AVC中画質」(5日)か「AVC低画質」(7.5日)あたりがオススメの設定だ。USB HDD増設も含めた録画時間のカスタマイズは公式サイトにある「録画日数シミュレーション」で確認してみてほしい。

初期設定では新機能の「東芝ビジュアル番組表」をオンにできる

なお全録を使い始めてから途中で録画モードの設定を変えると、それ以前の録画番組はすべて消去される点は少し注意が必要だ。

パナソニックのUBX7030は、チャンネル録画の次に録画モードの設定画面が入るのだが、新機能として「おすすめ」「長時間」「最長時間」と設定テンプレートを追加された。まずは5倍録画の9日間で始めてみよう、といったふうに初期設定がしやすくなっている。

パナソニックは設定の特に録画モード周りを一気に簡略化

一方、色々と例外を設ける機能もある。新機能「ドラマおとりおき」で利用するHDDの領域(標準は800GB)を利用し、ドラマのみ約90日(3ヶ月も!)保持を続ける機能なども用意された。

新機能「ドラマおとりおき」とジャンル別のモード設定も可能

通常、全録機能では録画可能日数を超えると(HDD容量がいっぱいになると)古いデータは自動で上書きされ消えてしまうが、週末に一気観するドラマは1放送回で消えては困るので、ドラマだけ特別扱いで残して置けるというわけだ。

全録される番組もジャンル別の録画モード設定カスタマイズに対応。例えば「スポーツは5倍録画」「ニュースやワイドショーは12倍録画」といったカスタマイズもできる。パナソニックの全録機能で選べるAVCの設定機能は最大15倍録画までの21段階だ。なお、全録関連の設定は、運用開始後も録画済みの番組を消せずに変更できるので、とりあえずはオススメの設定で始めても心配ナシだ。

■両機の画質傾向を比較

次は録画画質の検証だ。

両社で録画モードの呼び名が異なるため分かりづらいが、東芝M3007の「AVC最高画質」がパナソニックUBX7030の「1.8倍録画」相当と言える。以下「AVC高画質」と「3倍録画」、「AVC中画質」と「4倍録画」、「AVC低画質」と「6倍録画」、「AVC最低画質」と「7倍録画」がそれぞれ同程度といったところだ。

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