公開日 2016/11/16 11:47

OPPO「HA-2SE」を聴く − ポタアン新時代を拓いたモデルがさらに音質強化

【特別企画】ノイズ半分に。高感度イヤホンとも好相性
山本敦
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OPPO DigitalのUSB-DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」が、優れた機能性はそのままに音質をさらに向上させた「HA-2SE」へと進化を果たした。日本のユーザーからのフィードバックも色濃く反映されたという本機のサウンド、そして進化点を山本敦氏が検証する。

OPPO「HA-2SE」 ¥OPEN(予想実売価格39,900円前後)

■ポータブルヘッドホンアンプの可能性を切り開いた「HA-2」

OPPO DigitalはBDプレーヤーを皮切りに、イノベーティブなオーディオ&ビジュアルの製品をこれまで多数手がけてきた。2014年夏に平面駆動型ヘッドホン「PM-1」とヘッドホンアンプ「HA-1」でパーソナルオーディオのジャンルに参入。翌2015年には、ポータブルヘッドホン「PM-3」、ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」をリリースし、ポータブル分野でも注目を集めた。2016年末にかけては、Ultra HD Blu-rayプレーヤーや、ネットワークプレーヤー「Sonica DAC」などの登場も予告されている。

このようなOPPOの製品のなかでも、DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HA-2」は、OPPOの革新性を強く物語る製品のひとつと言える。

HA-2SEは、機能とデザインについてはHA-2を踏襲。しかしサウンド面では、大きな進化を果たした

HA-2の登場まで、ポタアンには「重くてかさばる、マニアックなアイテム」という印象が付きまとった。HA-2はこのレッテルを覆し、スマホで音楽を楽しむ可能性を広げた。そのスリムでコンパクトなデザインに魅了されて、HA-2を購入した方もいるのではないだろうか。

機能性の面でも、HA-2はポタアンのイメージを覆した。スマホ用モバイルバッテリーとして使用できるパワーバンク機能はその代表だ。iOS機器とのLightningケーブル直結にもいち早く対応。ヘッドホンマニアにとどまらない、音楽ファンまでがポタアンを手に取るきっかけをつくった。

■最新DACを搭載するなど音質を向上させた「HA-2SE」が登場

このHA-2の発売から約1年半を経て、2016年秋に「HA-2SE」が登場した。事実上の後継機種だが、「完成度の高いHA-2にこれ以上の進化の余地はあるのか」と思った方も少なくないだろう。HA-2SEは、そのデザインと機能性を従来から踏襲しつつ、音質面で驚くほどの飛躍を遂げたのだ。

「HA-2SE」と「HA-2」(Cherry Red)を並べたところ。外観については、カバーを除く外観については、「SE」の文字以外は従来機を踏襲する

型名に冠した「SE」は、“Special Edition”の略だという。しかし、単純にHA-2の特別バージョン、あるいはHA-2から正常進化した後継機種として捉えると、その実力を見誤るかもしれない。音を聴けばすぐに、本機がHA-2とは別物のプロダクトであることがわかる。

HA-2SEでは、DACチップがESS Technologyの「ES9018K2M」から、最新世代の「ES9028Q2M」に変更された。どちらもESS社が誇るポータブルオーディオのために音質を追求した高級チップだが、最新モデルではダイナミックレンジが127dBから129dBへと改善された。リニアPCMは最大384kHz/32bit、DSDも最大12.2MHz(DSD256)をカバーし、先端フォーマットへの対応にも抜かりはない。

次ページ残留ノイズの低減やボリューム調整の使い勝手向上にも注目

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