公開日 2015/01/20 13:48

デノンのポータブルヘッドホン「AH-MM400」をレビュー - 木製ハウジング採用の上位モデル

天然のアメリカン・ウォールナット材を使用
中林直樹
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
昨年の発表から注目を集めていたデノンのプレミアムポータブルヘッドホン“AH-MMシリーズ”の最上位モデル「AH-MM400」が、今週末にはついに店頭に並ぶ。今回はこのAH-MM400を中林直樹氏がレポート。音質と所有欲を刺激するデザインを両立した本機のサウンドを検証する。

AH-MM400 ¥OPEN(市場想定価格40,000円前後)

■MUSIC MANIACに登場したポータブルヘッドホンの最上位モデル

2014年も実に多くのヘッドホンと遭遇した。良音をひたすら追求する各ブランドの姿勢は感動的ですらあった。それと同時にこのシーンでサバイブしてゆくための術を得ることの難しさも見えてしまった。ユーザーの拡大や市場の盛り上がりに乗じて、新たに参入するブランドも数えきれないほどある。それらに触れるにつけ、決して全てとはいわないが、搭載された技術やその企画背景に不安定さを見いだすこともあったからだ。一過性のブームを作り上げようとしているだけではないか、と。

その点、古くからに実直にオーディオ製品を作り続けて来たブランドには安心感がある。ブランド力の高さといえばそれまでだが、連綿と受け継がれて来たもの作りの歴史は、なにものにも代え難いアドバンテージである。

天然のアメリカン・ウォールナット材を使用したハウジング

コンパクトに折りたたむことが可能だ

デノンはその代表格のひとつと言っても異論はないだろう。そんな同社が2012年の夏から新たに展開しはじめたのが「MUSIC MANIAC」シリーズである。品位の高いサウンドを狙うというヘッドホン作りの本質と、現代的なフォルムやデザインとの調和が、このシリーズのミッションであるようだ。老舗の土壌をもとに芽生えた製品群なのである。

■フリーエッジ構造採用の40mmドライバーを採用

そして2014年秋、新たに3モデルが姿を表した。コンパクトに折りたたむことも可能なポータブルヘッドホンという位置づけで、アラウンドイヤーの「AH-MM400」、オンイヤーの「AH-MM300」(製品レポート)および「AH-MM200」というラインナップである。

フリーエッジ構造を採用した40mmドライバーを採用

ここで紹介するAH-MM400の最大の特徴は、40mm口径のドライバーユニットにある。振動板にはカーボンとペーパーを合成した繊維を採用。異なる素材の組み合わせで各素材固有のカラーレーションを打ち消す狙いだ。さらにその縁(エッジ)を固定せず、レスポンス良く動作させる「フリーエッジ構造」としている。これはスピーカーでも用いられる方式で、小さな部分だが、このあたりにもオーディオメーカーとしての発想とテクノロジーが息づいている。

ヘッドバンドやイヤーパッドには耐久性と肌触りの良さを両立する新開発の人工皮革を採用

金属製のスライダーやアーム部、ヒンジ部もしっかりと作り込まれている


装着感にこだわったイヤーパッド部

ハウジングには天然のアメリカン・ウォールナット材を使用。イヤパッドとヘッドバンドには日本のサプライヤーとともに新開発したという人工皮革が用いられている。また、金属のスライダーやアーム、ヒンジ部はしっかりとした作りで、多少ラフに使っても耐えうるはずだ。手に持つとコンパクトながら、適度な重量感がある。小型一眼レフカメラのような、プロダクトとしての高い密度を感じる。

次ページ最新のハイレゾ音源でAH-MM400のサウンドを検証

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 80'sデザインが堪らない! カロッツェリアの“車載スピーカー”をあえてホームオーディオで使ってみた!
2 BS12「日曜アニメ劇場」、10月はリマスター版『ストII MOVIE』や映画『小林さんちのメイドラゴン』など放送予定
3 『VIVANT 悪役会議室』TVer特別版、配信開始。迫田孝也×河内大和×馬場 徹
4 足元こそオーディオの要。「見通しが良くなる」IsoAcousticsのインシュレーターの効果を体験&技術詳細を訊く
5 JBL「Summit EVEREST」の真髄を山之内 正氏が聴く。「エモーショナルな表現力は未踏の高みに到達」
6 マランツ「MCR 60n」発売前特別試聴イベント。9/26、9/27に東京・神奈川3箇所で開催
7 “万能エンタメヘッドホン”、Boseの最新「QuietComfort Headphones」で『攻殻機動隊』の世界観にどっぷりハマる
8 南青山のVolvo Studio Tokyoにて、B&Wのホームスピーカーとカーオーディオの体験イベント、9/26に開催
9 Beats、最上位ヘッドホン「Beats 360」。クッション交換可能で「ヘッドホンをスポーツシューズのように」
10 【ミニレビュー】Jorma Design「Duality XLR」、ハイファイ性能と音楽性を高次元で両立
9/24 10:54 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー 202号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.202
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
ケーブル大全2026
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.34 2026 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.34(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix