公開日 2008/11/26 20:59

【一条真人の体当たり実験室】Optomaの超小型プロジェクター「PK101」を試す

世界最小・最軽量PJの実力とは
一条真人
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■PK-101の画質をチェックする

メーカーが公称する使用可能な距離は20センチから、2.636メートル。投射距離20センチでは投影サイズは5インチとなり、2.636メートルでは66インチになる。

ところで、PK101はLEDを使用するため、現在の一般的なプロジェクターと比較すると照度が低く、10ルーメンに過ぎない。一般的なプロジェクターでは数百ルーメン以上が普通であることを考えれば、かなり照度が低いのがわかる。そのため、PK101は使用する場所の光量の影響を受けやすいことになる。周囲が明るい場所ではクリアな映像を投影するのが難しいということだ。

というようなことを考えつつ、世界最小プロジェクターの実用性はどの程度なのか、実際にどの程度の映像となるのか、実際に検証してみた。

まず、テストした投射対象は仕事場の凹凸模様のある白い壁だ。映像ソースはHDVビデオカメラであるソニー「HDR-HC7」を使用し、DV映像を再生してみた。

夜間に照明をつけた程度の明るさでは50センチ程度の距離がある程度、クリアな映像で見るには限界的な印象を受ける。なお、この場合の投影サイズは12.5インチになる。同じ条件でも照明を切って暗くすると、当然、きわめてクリアで問題のない感じになる。

これが100センチとなると、照明をつけた状態では映像の視認性がかなり下がり、実用限界的な感じ。これに対して、照明を切った場合は、当然、クリアな映像を保っている。

投射対象を平面でより条件のいい白い模造紙にすると、照明をつけた状態の映像も改善され、1メートル程度でもよりクリアとなる。この場合、照明を切った状態では2メートルでもクリアだが、2メートル60センチではやや甘くなるが実用内という印象。

メーカー公称の使用限界距離が2.636メートルというのは照明、投射面という環境さえ整えば、ある程度実用的な数値だと実感できた。

投射距離と画面サイズ

投射距離(メートル) 画面サイズ(インチ)
0.5 12.5
1.0 25
2.0 50.1
2.636 66



暗所で1メートルの距離から壁にダイレクトに投射している。かなりクリアな映像


同じ投射距離1メートルで部屋の照明をオンにした場合。かなり視認性が下がっているのがわかる


同じ光条件でも距離を50センチと近くすると明るさが増して、よりクリアな映像になる

■PK101はどんな用途に向くか

PK101は、使用環境が整っているなら、少人数の会議やビデオの視聴などには十分に使えそうだ。しかし、はじめから会議などをするのがわかっていれば、普通のプロジェクターを用意したほうが快適かも知れない。

やはり、PK101はこのポータビリティを生かして、よりアクティブに使ったほうが面白そうだ。たとえば、プロジェクタースクリーンやTVもないようなところで、いきなり壁に映像を投射して大勢にビデオを見せるような用途だ。

好みのPVや驚くようなビデオを持っていき、iPodやPSPなどのポータブルビデオデバイスとPK101で、いきなり壁に投射してビデオ映像を見せたら、きっと受けるだろう。また、パーティなどのバックグラウンドビデオとして使うのも面白いかも知れない。

何といってもPK101は、そのポータビリティによるアクティブさで、ユーザーにプロジェクターの新しい使い方の可能性を提供できる稀有な製品と言えるだろう。

執筆者プロフィール
デジタルAV関連、コンピュータ関連などをおもに執筆するライター。PC開発を経て、パソコン雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスワン」編集長を経てフリーランスに。All Aboutの「DVD ・HDDレコーダー」ガイドも務める。趣味はジョギング、水泳、自転車、映画鑑賞など。

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