公開日 2017/06/28 20:32

<VR・ARワールド>広視野角VR HMDや “触れるVR” など多彩な展示。AI応用8Kアップコンバートも

コーエーテクモによるVRマシンなども
編集部:小野佳希
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筐体にはゲーム3作品が収録され、ユーザーはプレイ時に好みの作品を選ぶことができる。現時点では「DEAD OR ALIVE XTREME SENSE」、城下町や場内、戦場をジェットコースターで走行する「超戦国コースター」、競馬騎手となってレースする「G1 JOCKEY SENSE」、天井から落下する虫や足元を走る小動物をタッチ機能で演出するホラーゲーム「ホラーSENSE 〜だるまさんがころんだ〜」、そして“無双”シリーズの「超 真・三國無双」という5作品を用意している。

振動する椅子や香り、風などで五感を刺激

今夏の発売を予定しており、「これからロケテストなどを行う段階」(説明員)とのこと。なお収録するコンテンツは「やはり当初はまず自社作品から始めるが、そこだけに限定するわけでなく、サードパーティが開発したものや、他社IPを活用するものなども考えられる」という。

■360度カメラも多彩な展示

360度カメラでは、前述のパナソニックのほか、JVCケンウッドがスティッチングの無いシームレスな全周360度撮影が可能という「360° 4K60p一眼カメラシステム」を参考展示。同機は米RTI社と共同開発した試作機で、13.5メガピクセルのスーパー35mm大判センサーを搭載し、360度撮影に適した3K×3K読み出しにカスタマイズ。4,096×2,160/59.94fps(4×3G-SDI)での出力ができるという。

360°4K60p一眼カメラシステム

また、NOKIAの「OZO」や最大8K静止画VR対応の「Insta360 Pro」などに加えて、Insta360シリーズからはAndroid向けの「Insta360 Air」やiPhone向けの「Insta360 Nano」というコンシューマー向け製品の展示も。Insta360 Airは動画解像度2,560×1,280/30fps、静止画解像度3,008×1,504というモデルで、Insta360 Nanoは解像度3,040×1,520。“Nano”はバッテリーも内蔵しており単体での撮影も行える。

Insta360 Nano

Insta360 Air


■ヤマハ独自の立体音響技術「ViReal」

VRでは、映像だけでなく音も没入感を高めるための重要な要素。ヤマハでは独自の立体音響技術「ViReal」(バイリアル)を体験できるブースを展開している。

各壁面に投映された演奏者に合わせた方向から演奏が聴こえてくるデモ

同技術は、64chワンポイントマイク「ViReal Mic」で録音し、立体音響をチャンネルベースオーディオにダウンコンバートすることなくミキシング・加工できる編集技術「ViReal Sound Engine」で編集。人間の頭部の形状を収集、解析、学習することで独自開発し頭部伝達関数によるヘッドホン再生技術「ViReal Headphone」、およびスピーカーの数や位置に応じてリアルタイムにレンダリングするマルチスピーカー再生技術「ViReal Speakers」によって立体音響を再生する。

ViReal Mic

共栄エンジニアリングは、独自のバーチャルサラウンド技術「cear Field」をアピール。同技術を応用することで手のひらサイズでも“圧倒的な音の広がり”を実現させたとするBluetoothスピーカー「cear pave」(シーイヤー パヴェ)を展示するほか、ヘッドマウントディスプレイ用スピーカーなどにも応用できることを紹介していた。

cear pave

■“触れるVR”「空中ハプティクス技術」

英ブリストル大学発のベンチャー企業であるウルトラハプティクス社が開発したのが、超音波を利用した“触れるVR”「空中ハプティクス技術」。超音波によって空中で触感フィードバックを得られるというもので、同様の技術は長年世界中で研究されてきたが、商用化レベルまで発展させることに成功したという。

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