Skullcandy、“女性専用”に音質追求したヘッドホン「KNOCK OUT」など3機種

Skullcandy Japanは、“女性専用”を謳うヘッドホン「KNOCK OUT」、イヤホン「BOMBSHELL」「DIME」を11月29日に発売する。また、日本初のフラグシップストアを渋谷区神宮前（原宿／明治神宮前）に同時オープンする。

3機種とも、デザイン・素材から音質まで“女性の繊細な聴覚”を意識して開発したモデルで、同社では“世界初の女性専用ヘッドホン/イヤホン”とアピールしている。製品開発にあたっては、1万人もの女性に調査を行ったという。そこで得られたポイントは大きく「女性は高域の響きに対してセンシティブである」「女性はバックグランドノイズを男性の10倍感じやすい」「女性はその繊細な聴覚で感じ取った違和感などに対してストレスを感じやすい」と3つあり、これらの問題を解決して、女性にとって使い心地の良いヘッドホン／イヤホンを目指した。

なお、ヘッドホン／イヤホンともドライバーは女性向けに特別チューニングを行っており、上述の通り「高域にセンシティブである」という結果を踏まえて、高域が響きすぎないようにしながら、タイトでしっかりとした低域を実現し、バランスを取って“女性にとって耳ざわりの良い音”を実現したという。開発段階では音質を3つのタイプに分けてテストし、「音の波長の形」と「実際の聴こえ方」を照らし合わせる実験を繰り返し、その中で最も好評だったものを3機種それぞれに採用しているとのこと。

本体デザインは、3機種それぞれに「FLORAL」「ROBIN」「GEO」とキャラクターの異なる3色ずつをラインナップ。さらに、本体カラーにあわせて化粧ポーチやがま口のようなキャリングポーチが同梱されるなど、付属品にも女性が好みそうなフィーチャーを盛り込んでいる。以下に、モデル別の詳細を見ていこう。

■ヘッドホン
・「KNOCK OUT」￥13,800（税抜）

ヘッドホンの「トー角（＝耳に対する角度）」を50%大きくすることで、耳全体にかかる圧力をより均等化し、耳に対する圧迫を和らげたというモデル。また側圧に関しては、ヘッドバンド部を通常より薄くして同社の従来モデルより24.2パーセント低減することで、女性が好む使用感を目指したという。

内部には、これまで同社ヘッドホンに採用されてきた口径40mmの独自ドライバー「REX40」を、“女性向け”に特別チューニングしたものを搭載している。感度は105dB（1mh/500Hz）で、インピーダンスは32Ω、周波数特性は20Hz〜20kHz。

イヤーパッドも、特別なシリコン「PURECLEAN」を使用することで、女性が装着したときにファンデーションが付着しづらいようにしており、清潔感を確保している。付属ケーブルの長さは1.3mで着脱にも対応する。プラグ形状は4極3.5mmステレオミニ。製品には本体のカラバリにあわせたキャリングポーチを同梱する。


■イヤホン
・「BOMBSHELL」￥6,800（税抜）
・「DIME」￥4,200（税抜）

BOMBSHELLは、11.5mm口径のドライバーを搭載するモデル。同社の従来イヤホンにも採用されている「FIXテクノロジー」を採用し、装着性をより安定させている。感度は87dBで、インピーダンスは20Ω、周波数特性は20Hz〜20kHz。付属ケーブルの長さは1.2mで、プラグ形状は4極3.5mmステレオミニ。製品には、がま口タイプのキャリングポーチが付属する。

DIMEは、9mm口径のドライバーを搭載するモデル。同社の従来イヤホンにも採用されている「OFF AXIXテクノロジー」を採用し、究極のフィット感を追求したという。感度は104dBで、インピーダンスは18Ω、周波数特性は18Hz〜20kHz。付属ケーブルの長さは1.2mで、プラグ形状は4極3.5mmステレオミニ。製品には、小さな巾着袋のようなキャリングポーチが付属する。

2機種とも、内部に搭載するのは、ヘッドホンと同じく女性向けの特別チューニングを行ったドライバーで、同社では「ウーマナイズドREXドライバー」と名付けている。

またいずれも、イヤーチップは女性の外耳道により良くフィットするよう、楕円形で細型のものを採用。チップのサイズ自体も、同社の従来モデルより小さめにしている。素材にはヘッドホンと同じく特別なシリコン「PURECLEAN」を使用することで、女性が装着したときにファンデーションが付着しづらいようにした。

■初のフラグシップストアをオープン

今回発表された新モデルの発売とあわせて、Skullcandyは日本初のフラグシップストアを明日11月29日にオープンする。住所は以下の通り。

＜Skullcandy フラグシップストアの住所＞
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-17-11
パークサイドオーサキ 2F

なお、アメリカ本国のSkullcandyでは、男性向け製品と女性向け製品を完全に分けて考えており、「男性向けと女性向けの製品は同じ売り場に置かない」などのルールがあるという。

一方日本では、基本的に男性向けも女性向けも一緒に販売を行っていくという考え方で、同社では今回発売された3機種について「“女性向け”というコンセプトでチューニングされている音ではあるが、男性でもこういった傾向の音質を好む方は多いと思う。ユニセックスに使用してもらえたら嬉しい」とアピールしている。