シャープ、「THX映画モード」搭載の液晶AQUOS最上位“Tシリーズ”

シャープ（株）は、液晶テレビAQUOSの新シリーズとして、THX認証を取得し、映画鑑賞時の画質向上を図った“Tシリーズ”2モデルを9月1日より受注生産モデルとして発売する。

・65V型　LV-65TH1　1,417,500円（税込）
・52V型　LV-52TH1　840,000円（税込）

本シリーズは、2007年3月より発売された最上位シリーズ“Rシリーズ”（関連記事）をベースに、THX社の要求仕様を満たした「THX映画モード」を新たに搭載したハイエンドモデル。解像度1920×1080の「倍速ASV液晶パネル」、地上・BS・110度CSデジタルチューナー（2基）を搭載する。

■THX認定ディスプレイ規格を取得

「THX認定ディスプレイ規格（THX Certified Display Program）」を取得し、高品質な映像表現を実現したのが最大の特徴。同規格は“映画監督の意図する映像を家庭でも忠実に再現する”ことを目的に、THX社が規定したホームシアター用の規格だ。両機は、液晶テレビとして世界で初めての認定製品となる。

同規格の認証を取得した映像モード「THX映画モード」は、画面輝度やガンマ値、ノイズ感、色味、ジャギーなど約50項目にわたる調整を行うことで、THX社の要求仕様を満たしている。画質の調整精度はRシリーズの約2倍で、そのために調整に2倍以上の時間を費やしているという。また、パネルには輝度ムラの少ないパネルを厳選し使用しているという。

また本シリーズでは、Rシリーズで450cd/m²だったピーク輝度を、350cd/m²に抑えることで、暗部の階調表現性を高めている。そのため「THX映画モード」は、暗い環境での視聴が前提となる。

なお店頭展示は、通常のテレビを展示するような明るい環境下では行わず、照明を落とした環境を用意できる店舗などで行っていく予定だという。

■その他の仕様

液晶パネルは、秒間60フレームの映像に生成した中間画像を挿入し、倍速駆動を行う「倍速フルHD液晶」を採用。暗所コントラストは2,500対1、明所コントラストは1,000対1となっている。また、バックライトはRシリーズ同様「4波長バックライト」を採用している。

機能面もRシリーズに準じており、HDMIによる統合コントロール機能「AQUOSファミリンク」や高速赤外線通信機能「IrSS」、インターネットサービス「アクトビラ」などを搭載。画面下に配置したスピーカーには「1ビットデジタルアンプ」を採用している。

本体のカラーリングは、ピアノブラック調から艶消しのマットブラックに変更。反射光を抑えることで、より画面に集中しやすいよう配慮している。

消費電力は、両モデルともに2008年度省エネ基準をクリア。65V型で500W、52V型で315Wという低消費電力を実現している。

【問い合わせ先】
シャープ（株）
お客様相談センター
TEL/0120-001-251

（Phile-web編集部）