公開日 2005/03/03 18:47

シャープ、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術をトクヤマと共同開発

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)トクヤマと、シャープ(株)は、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術を共同開発した。シャープ三重工場で使用した現像液を、工場内に設置する専用のリサイクル装置により濃縮・回収し、トクヤマの専用工場にて再生処理を行い、シャープ三重工場で再使用するというものだ。本技術の稼動は2005年4月が予定されており、液晶工場における現像液のクローズド・システムを構築していく。

このたび両社は、各々が有する環境技術を結集し、液晶工場における使用済み現像液のマテリアルリサイクル技術を新たに開発した。シャープでは、独自設計の濃縮釜を有するリサイクル装置を開発し、濃縮・回収する際の発泡を防ぐことに成功、消泡剤が不要となって。これにより、高純度でかつ高濃度な使用済み現像液の回収が可能となる。一方、トクヤマではシャープから搬入する使用済み現像液を専用の回収工場で再生し、新液と変わらない品質でシャープ三重工場へ供給できるようになる。これに伴い、液晶工程における現像液のクローズド・システムが構築できる。

両社は地球規模で環境保全に向けた取り組みとして、生産活動における使用部材の省資源化が積極的に進められる中、使用済み材料を回収し再利用するマテリアルリサイクル技術の開発も活発化していくという。今後、トクヤマは、現像液メーカーである強みを活かし、大口需要家を中心にマテリアルリサイクルの展開を図るとしている。また、シャープは、本技術を他の生産拠点へ導入を検討するとともに、液晶工場における他のマテリアルリサイクル技術の開発も積極的に推進していく考えを示している。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX