公開日 2025/06/03 06:35

【HIGH END】MUTEC、初のDAC「ASTRALIUS」発表/LUMIN「U2x」/Ferrumのストリーミングアップデート

デジタル・オーディオの最先端プロダクト
筑井真奈
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ミュンヘン・ハイエンドでは、デジタル再生への新しいアプローチをもった新製品もいくつか発表された。MUTEC初のDAコンバーター「ASTRALIUS」、ルーミンのフラグシップ・ネットワークトランスポート「U2x」、Ferrum Audioのストリーミング対応アップデートについてレポートする。

プロ機譲りの1Gクロック技術搭載

ドイツ・MUTECはブランド初のD/Aコンバーター「ASTRALIUS」を発表。プロ機の出自を持つ独自の低ジッター「1Gテクノロジー」によるリクロッキング技術はもちろん搭載。「MC3+USB」等で培われたHi-Fiオーディオ向けの知見をさらに進化させたものとなる。
MUTEC初のDAコンバーター「ASTRALIUS」

MUTECのCEOであるクリスさんは昨年インタビューさせてもらったご縁もあり、今回も快くブースに迎え入れてくれた。「MC3+USBはHi-Fiオーディオ市場からの要望で作ったものですが、私たちが予想する以上に大きな手応えを得ました。私たちの技術をさらに多くの方に体験していただくためにはどうしたらよいかと考えて、このASTRALIUSを作ることにしたのです」

DACチップには定評あるESS製を採用、PCM 768kHzとDSD512までに対応する。入力はUSB Type-Bに加えてAES3、S/PDIFなども搭載。I2S対応のHDMIのほか、RJ-45のI2S端子があるのも興味深い。クリスさんに聞くと「中国市場からの要望がありました」との由。

「ASTRALIUS」の背面端子。USB Type-BのほかS/PDIF、AES3、I2S入力も搭載する

同社の「REF10」等の10MHzマスタークロックジェネレーターとも接続できるなど機能面は万全。それにフロントパネルの複雑なボタンがなくなり、セレクターとボリュームノブのみという、シンプルな使い勝手になっているのも嬉しい。ちなみにヘッドホンアンプも搭載されており、一番右の小さいツマミはヘッドホン再生専用のボリュームコントロールとのこと。ヘッドホン用に独立した回路が設けられてる点も面白い。

専用リモコンも付属

また、日本市場限定で「MC-3+USB」のゴールドパネル仕様も準備中!「日本からの強い要望があって作りました」とのことで、ゴールドの色合いも何パターンも試作して決めたそうで、こちらも近日正式に発表されるだろう。

MUTECのCEOのクリスさんと、「MC-3+USB」のゴールドパネルモデル

Qobuz Connectにも対応!ルーミンの最新トランスポート

香港のルーミンからはフラグシップとなるネットワークトランスポート「U2x」が初登場。電源部は別筐体となっており、CNCマシンで削り出された堅牢なアルミニウムシャーシで構成。最新のルーミンのネットワークエンジンが搭載されている。
 
LUMINのフラグシップネットワーク・トランスポート「U2x」

各種デジタル出力も充実しており、coaxialのRCA、BNC、光デジタルのほか、オーディオ様に独立したUSB typeA出力も用意する。最大PCM 768kHz&DSD512の再生に対応。またネットワーク端子としては、RJ-45のほか、SFPポートも用意された万全の仕様である。

「U2X」の背面端子。電源部は別筐体、10MHzクロック入出力があるのも特徴

もちろんQobuz Connectに対応、ルーミンらしい最新の仕様もりだくさんである。なおAmazon Music対応はまだ続報待ちとなっている。

LUMINのメイン試聴ブース
 

DAC側でストリーミングを操作できる新機能

ポーランドのFerrum Audioは新製品はなかったが、同社のDAコンバーターにストリーミング再生をフォローする最新ファームウェアを公開。「WANDLA 2.0.0」を適用すると、ストリーミング再生中の楽曲名とアーティスト名がWANDLAのディスプレイに表示されるとともに、DAC側から楽曲の再生などの基本操作ができるようになる。(「それができるのは特別なことなの?」と思う方もいるかもしれないが、基本的に楽曲名等が表示されるのはプレーヤー(=楽曲の再生を行なっている)側で、DACはあくまでデジタルデータを受け取ってアナログ変換するだけの機器であり、楽曲情報は処理しない。そこを実現したことにFerrumのアップデートの新規性がある)。
 
Ferrum Audioのブースの様子。ヘッドホンで試聴できるようになっている

CEOのマルチン・ハメラさんはこの技術を「Ferrum Streaming Control Technology」(FSCT)と名付けており、楽曲再生や停止、ミュートといった基本操作がDAC側で行える。WANDLAの専用リモコンからも操作できるようだ。

Ferrum AudioのCEOであるマルチン・ハメラさん(左)と開発エンジニア

現時点では送り出しにWindows、Mac、Volumio OSを使った場合に操作可能。ストリーマー等についでは現在検証中で、今後アップデート等で対応していくよう考えているそうだ。

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