PMC、新機軸のテクノロジーを注ぎ込んだスピーカー「prophecyシリーズ」

エミライは、同社取り扱いブランド PMC（Professional Monitor Company）から、新機軸のテクノロジーを複数採用したというスピーカー “prophecy（プロフェシー）シリーズ” 5モデルを、本日5月30日（金）より発売する。価格はすべてオープン。ラインナップおよび市場での予想実売価格は以下のとおり。

・「Prophecy9」（フロア型）：税込2,090,000円前後／ペア
・「Prophecy7」（フロア型）：税込1,507,000円前後／ペア
・「Prophecy5」（フロア型）：税込1,045,000円前後／ペア
・「Prophecy1」（ブックシェルフ型）：税込660,000円前後／ペア
・「ProphecyC」（センタースピーカー）：税込528,000円前後／1台

ブランドを代表する独自技術「ATL（Advanced Transmission Line）」をさらに改良するとともに、新機軸のテクノロジーを複数投入。従来製品に比べ、音の解像度やダイナミクス、微細なニュアンス表現などにおいて、飛躍的な進化を遂げたとするスピーカーシリーズ。

独自のトランスミッションライン技術 ATLは、キャビネット内部に設けた精密な音導管により、ドライバーユニット背面から出る音を効果的に利用するもの。サイズを超えた深く伸びる低音と、あらゆる音量における安定したレスポンスを実現しつつ、ドライバーへの負荷も低減して歪みを抑制。中高域の解像度と透明感を大幅に引き上げ、全帯域にわたり自然で生々しい音を再現できるとする。

また、独自の気流制御技術「Laminair」を改良し、より効果を高めた「Laminair X」を採用。整流フィン付ポート構造はそのままに、ATLのポテンシャルを最大限に引き出すよう設計段階から最適化を図っており、空気の乱流を徹底的に抑制。さらにポート内部には3D形状設計を取り入れることで、内部圧力と気流速度に応じた層流形成を実現する。これにより、ポートノイズや共振を最大限抑え込みつつ、かつてないほどクリーンで瞬発力のある低域再生が可能だとしている。

これ以外にも全モデル共通の仕様として、高域ドライバーには新設計のディスパージョングリルとウェーブガイドを装備し、軸外特性を大幅に改善。低域ドライバーには非常に軽量なマイカ（雲母）を充填した「LT XLミネラルコーン」を採用することで、剛性／ダンピング／質量を理想的なバランスに整え、音楽信号への迅速かつ正確なレスポンスを実現。ニュートラルで忠実度の高い音を再生するという。

入力端子はサテンニッケル仕上げの4mmバインディングポストを1ペア装備。外装はメディテラニアン・オーク仕上げのほか、オプションとしてブラック・ウォールナット仕上げとナチュラル・ウォールナット仕上げを用意する。

フロア型のProphecy9は、“壮大なスケール感、緻密な描写力、圧倒的な空気感を誇る” と謳う最上位モデル。27mmソフトドームトゥイーターと55mmソフトドームミッドレンジ、125mm LT XLミネラルコーンウーファー2基の計4ドライバーを搭載する3ウェイ設計となる。

ミッドレンジユニットには、独自技術「n-compassテクノロジー」を投入。二重構造のウェーブガイドであり、深い曲率のウェーブガイドが中域エネルギーを最適に制御してウーファーとのつながりを滑らかにし、浅い曲率のウェーブガイドが音の拡散性を高めてトゥイーターとのつながりとスイートスポットの広さを改善する。

さらに一体成型のフェイズプラグ構造を備え、位相整合性と音波の整流性を飛躍的に構造。これらの複合的なミッドレンジ設計により、前方への鮮明な音像展開と、奥行き感あるサウンドステージを体験できるとのこと。

再生周波数帯域は35Hz - 20kHz（-3dB）、インピーダンスは4Ω、感度は91.5dB SPL（1W、1m）。推奨アンプ出力は30 - 300W。クロスオーバー周波数は0.6／3.2kHz。外形寸法は約165W×1030H×360Dmm（突起部除く）、質量は約28.1kg。

Prophecy7は、新開発ドライバーユニットとATL構造を最大限に活かすことで、エネルギー感と繊細な表現力を高水準で兼ね備えたというミドルサイズのフロア型モデル。27mmソフトドームトゥイーターと55mmソフトドームミッドレンジ、125mm LT XLミネラルコーンウーファーの計3ドライバーを搭載した3ウェイ設計で、Prophecy9と同様n-compassテクノロジーを採用する。

再生周波数帯域は40Hz - 20kHz（-3dB）、インピーダンスは6Ω、感度は88dB SPL（1W、1m）。推奨アンプ出力は20 - 250W。クロスオーバー周波数は0.6／3.1kHz。外形寸法は約165W×965H×310Dmm（突起部除く）、質量は約23.7kg。

Prophecy5は、27mmソフトドームトゥイーターと125mm LT XLミネラルコーンウーファーの2ドライバーを搭載する2ウェイ設計のフロア型モデル。自然な低域と広大な音場を両立し、あらゆる空間で高密度な音楽体験が味わえる万能モデルだとアピールする。

再生周波数帯域は40Hz - 20kHz（-3dB）、インピーダンスは6Ω、感度は87dB SPL（1W、1m）。推奨アンプ出力は20 - 200W。クロスオーバー周波数は1.6kHz。外形寸法は約165W×900H×260Dmm（突起部除く）、質量は約17.7kg。

Prophecy1はラインナップ唯一のブックシェルフ型で、27mmソフトドームトゥイーターと125mm LT XLミネラルコーンウーファーの2ウェイ設計。インテリアにマッチするスリムサイズながら圧倒的な解像度と定位感を再現し、空間に音楽のすべてを鮮明に描き出すとする。

再生周波数帯域は50Hz - 20kHz（-3dB）、インピーダンスは6Ω、感度は85dB SPL（1W、1m）。推奨アンプ出力は20 - 200W。クロスオーバー周波数は1.5kHz。外形寸法は約165W×400H×260Dmm（突起部除く）、質量は約10.3kg。

ProphecyCはホームシアター向けのセンタースピーカー。27mmソフトドームトゥイーターと125mm LT XLミネラルコーンウーファー2基を搭載する2ウェイ設計で、声のニュアンスから音場の一体感までリアリティを追求したという。

再生周波数帯域は50Hz - 20kHz（-3dB）、インピーダンスは4Ω、感度は91.5dB SPL（1W、1m）。推奨アンプ出力は20 - 200W。クロスオーバー周波数は1.6kHz。外形寸法は約575W×165H×260Dmm（突起部除く）、質量は約16.3kg。