ジャンパーケーブル「SC-JP1500」も単品販売を開始

クリプトン、木目調パネルでデスクトップに馴染む小型アクティブスピーカー「KS-11GN」

公開日 2025/05/23 08:00 編集部:杉山康介
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クリプトンは、コンパクトサイズのアクティブスピーカー “KSシリーズ” 最新モデル「KS-11GN」を6月中旬より同社オンラインストアにて発売する。価格は71,280円(税込)。

KS-11GN(ウォールナット)

 

デスクトップにマッチする木目調デザイン。音質もチューンナップ

2023年に発売された「KS-11G」と基本構造は同一ながら、側面パネルを木目調にするとともに音質チューンナップを施したモデル。なお、KS-11Gも引き続きオンラインストアにて併売される。

同社代表取締役会長の浜田 正久氏は、本モデルについて「クリプトンは2010年の『KS-1HQM』以来、手軽に良い音が聴けるアクティブスピーカーとしてKSシリーズを22機種リリースしてきた。そんな中、Qobuzの配信も含めてデスクトップでオーディオを構築する時代になってきたということで、よりユーザーの使用シーンにマッチするモデルとしてKS-11GNをリリースする」と説明する。

KS-11GN(オーク)を試作品の角度調整スタンドに載せたところ

 

デンマークTymphany社製の63.5mmコンケーブ・メタルコーン・フルレンジ型ユニットや70W(35W×2)のデジタルアンプを搭載し、最大PCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応。基本構造はKS-11Gと同じだが、渡邉氏の手で、より明快な低域再生などの実現を目指した音質チューンナップが行われている。

従来モデルからの大きな変更点がサイドパネルで、木目調をプリントしたPPフィルムを、ABS樹脂に真空圧着するかたちで製造。ウォールナット/オークの2タイプを展開する。デスクトップ環境とマッチするデザインとなっているのに加え、筐体の鳴きを抑える効果もあるという。

入力端子はUSB2.0、3.5mm、光デジタルを備えるとともに、ワイヤレス接続にも対応。BluetoothはVer.4.2で、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX Adaptiveをサポートする。周波数特性は70Hz - 20kHzで、外形寸法は89.5W×176.5H×105Dmm、質量は1.15kg(2台)。

なお、同社にはKSシリーズユーザーから使用環境の写真が寄せられているそうだが、その中ではデスクトップ上でニアフィールド環境を構築しているケースが多く、うち3分の1はスタンドなどでスピーカーの高さを変更しているという。こういった流れを受けて、6月の「OTOTEN2025」などでも意見を集めつつ、デスクトップオーディオ向けのアクセサリー製品も展開していきたいそうだ。

同社オーディオ事業部事業部長の渡邉 勝氏は「小さいスピーカーで良い音を出すことはスピーカー技術者にとって理想とするところで、ニアフィールドで音像定位してくれる、大型システムとは違う箱庭的な良さがある。今の若い方だとデスクの上がオーディオの領域という方も多いので、その範疇で最大限に音を良く出来るような提案をしていきたい」と語った。

 

高品質で評判のジャンパーケーブル「SC-JP1500」単品販売も決定

またKS-11GNとともに、ジャンパーケーブル「SC-JP1500」も6月中旬から発売する。価格は41,800円(税込)。

ケーブル構造としては同社のスピーカーケーブル「SC-HR1500」と同じで、0.33φのPC-Triple C導体7本×6束と1.0φポリエチレン中芯材×1から成る線を2本用い、絹の介在と紙テープを合わせつつ、耐熱ポリオレフィン樹脂のシースで構成。外径は9.8φでケーブル長は175mm(コネクター含む)、開口部の外寸は16mm、内寸は8.4mmとなっている。

渡邉氏によると、一部のスピーカーに付属するジャンパープレートでは特定の周波数で共振が発生し、音質に影響を及ぼす場合があるという。これを避けるべく、同社ではパッシブスピーカー “KXシリーズ” に本ジャンパーケーブルを付属してきたところ、オーディオ評論家の方々から品質面で高く評価されたことから、この度単品販売を決定したそうだ。

渡邉氏は「まずはジャンパープレートから本ケーブルに変えて音質の向上を実感していただきつつ、より良い音で聴きたくなったらバイワイヤリングで聴いていただきたい。そのためのステップアップの第一歩といった位置付け」だと語ってくれた。

 

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