マランツ、「トライ・トーンコントロール」搭載プリメイン「PM8004」「PM7004」

マランツ コンシューマー マーケティングは、プリメインアンプ「PM8004」「PM7004」2機種を8月上旬に発売する。

定格出力は両機とも100W×2（4Ω）。本体色はシルバーゴールド、価格はPM8004が100,000円、PM7004が70,000円（いずれも税込）。

両機は、新たに「トライ・トーンコントロール機能」を搭載。低域/高域に加えて中域もコントロールできる、3バンドのトーンコントロール機能だ。トーンコントロール回路には音質を重視しアクティブフィルター型を採用した。BASS/TREBLEは±10dB、MIDは±6dBの調整が可能。

■PM8004

PM8004のアンプ部はフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用。プリアンプ、パワーアンプ、トーンコントロールの各ブロックが独立した構成としている。

プリ/パワーアンプに搭載された電圧/電流変換回路には、HDAM SA 3を搭載。さらに入出力バッファー回路にはHDAM SA 2を採用し、一般的なオペアンプを遙かに上回る、200V/秒以上というスルーレートにより、アンプのハイスピード化を図っている。

電源には大容量のトロイダルトランスを搭載。外周にコアリングとショートリングの2重シールドを施しているほか、固定用ボルトは非磁性体の真鍮として磁界ループを遮断するなどの工夫を行っている。

また、瞬時電流供給能力を高めるため、電源回路とパワーアンプの出力段を一体化したレイアウトを採用。またパワーアンプ用の電源回路には18,000μFのコンデンサーを2個、プリアンプ用には4,700μFのオーディオ用コンデンサーを2個搭載するなど、マランツが音質検討をもとに厳選したパーツが用いられている。

シャーシは、メインシャーシに加えて1.5mm厚の黒色塗装鋼板を2枚重ねた、3層構造シャーシを採用。これにより剛性を高め、音質向上を図っている。

フォノイコは、コンスタント・カレント・フィードバック型回路を採用したMM対応のものを搭載。低域から高域までの負帰還量が一定となるため、あらゆる帯域で音質があまり買わないサウンドを実現できたという。

そのほか、スピーカーターミナルはマランツオリジナルの大型品を採用。2系統のスピーカー出力を備え、バイワイヤリング接続も行える。さらにインプットバッファー回路やREC OUTバッファーも搭載した。なお本機のモーターボリュームには、ダイキャストフレームを採用した高性能品が採用されている。

機能面では、プリアウトを装備し、本機をプリアンプとして使用できる。また逆にパワーアンプダイレクト入力も備え、フロントパネルの操作一つでパワーアンプとして使用することが可能。ほかにソースダイレクト機能、マランツ専用のコントロール端子、同社製プレーヤーやチューナーなどを操作できるリモコンなども備えている。

■PM7004

フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を搭載するという基本コンセプトはPM8004と同様で、プリアンプ/パワーアンプへのHDAM SA 3の採用、入出力回路へのHDAM SA 2を搭載するのも同じ。

電源回路とパワーアンプの出力段を一体化したショート・パワーライン・レイアウトや、カスタムオーディオパーツの多用などもPM8004を踏襲しているが、パワーアンプ用のコンデンサーは15,000μF×2個、プリアンプ用は3,300μF×2個を搭載するなど、少し容量が抑えられているほか、電源もトロイダルトランスは搭載していない。

そのほか、インプットバッファーやREC OUTバッファを搭載。プリアウト機能やパワーアンプダイレクト入力を装備しているのもPM8004と同様だ。MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも備えるが、PM8004のコンスタント・カレント・フィードバック型回路ではない。

スピーカー端子はPM8004とは別の者だが、2系統を装備しているためバイワイヤリング接続が可能。

機能面では、ソースダイレクト機能やマランツ専用のコントロール端子、同社製プレーヤーやチューナーなどを操作できるリモコンなどを備えている。

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