マランツ、上位セパレート機の技術を踏襲したプリメインアンプ「PM-11S2」を発売

公開日 2008/09/12 18:35
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(株)マランツ コンシューマー マーケティングは、プリメインアンプ「PM-11S2」を9月に発売する。価格は399,000円(税込)。

「PM-11S2」

背面端子部。スピーカーターミナルはWBT製

同社のパワーアンプ「SM-11S1」のコンセプトに基づき、チャンネルセパレーションを高めた内部構造を継承したプリメインアンプ。定格出力は100W×100W(8Ω時)。

筐体の剛性を高めるため、天板にはSC-11S1と同様の5mm厚のアルミ板を採用。非磁性体であるため、鋼板製パネルに比べ回路への影響が少ないという。シャーシやリアパネル、フロント内部パネルは上位モデルと同様の銅メッキ鋼板製とし、高周波ノイズを低減。さらにシャーシの底板は計4.2mm厚のダブルレイヤー構造となっている。フットはアルミダイキャスト製。

電圧増幅モジュールには、温度特性に優れるほか、スルーレートは200V/μsecという超高速の同社オリジナルアンプ「HDAM SA3」をラインバッファー、バランスバッファー、フォノイコライザー、プリアンプ、パワーアンプに搭載している。

プリアンプ部にはSC-7S2などと同様、電流帰還型を採用した高速プリアンプ回路を搭載。またボリュームには0.5dBステップで電子制御可能な英ウォルフソン社製の「WM8816」をパラレル使用し、さらにS/Nを高めたリニアコントロールボリューム回路を搭載した。

本機のプリアンプ部

本Kのパワーアンプ部

パワーアンプ部は、同社の一貫したコンセプトである「瞬時電流供給能力の向上」を図るため、電流帰還型のボルテージアンプとパワーバッファーアンプで構成される2アンプ構成とした。逆起電力による影響を低減することが可能という。

フォノイコライザー回路

本機に搭載されたキャパシター

電源トランスは前モデルの「PM-11S1」と同様、プリアンプ電源用チョークをドーナツ状のトロイダルコアの中空部分に収めた同社独自のユニークな構造を採用。さらに本機では、トロイダルコアを2段重ねとし、アルミケースを採用した大型トロイダルトランスを採用した。


本機のリモコン
同社製アンプの特徴である「F.C.B.S.」機能にも対応。本機を高速双方向通信によってシンクロコントロールし、最大4台、8チャンネルまでを一括制御できる。たとえば2台の本機を用意してコンプリートバイアンプとして使用したり、サラウンドシステムのパワーアンプとして使用することなどが可能。なお、F.C.B.S.は制御信号、グランド共にオーディオ信号系とは完全に分離している。

入出力端子は、フォノ入力1、ライン入力4、テープ入出力1。スピーカーターミナルは独WBT社のものを搭載。また、電源ケーブルには2mm2OFC線を採用した極太ケーブルを付属している。

そのほか、ディスプレイには蛍光表示管に比べノイズ発生が少ない液晶型を採用。ディスプレイやブルーイルミネーションはオフにすることもできる。また、トーンコントロール機能やプリアウトも備えている。

※製品の仕様、規格および外観は、改良のため予告なく変更する場合があります。

【問い合わせ先】
株式会社 マランツ コンシューマー マーケティング
お客様相談センター
TEL/03-3719-3481

(Phile-web編集部)

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  • ブランドMARANTZ
  • 型番PM-11S2
  • 発売日2008年9月
  • 価格¥399,000(税込)
【SPEC】●定格出力(20Hz〜20kHz両ch同時駆動):100W×2(8Ω)、200W×2(4Ω) ●全高調波歪率(20Hz〜20kHz両ch同時駆動、8Ω):0.01% ●周波数特性(CD、1W,8Ω):5Hz〜120kHz±3dB ●SN比(IHF Aネットワーク、1W,8Ω):PHONO(MC)76dB(0.5mV入力)、PHONO(MM)90dB(5mV入力)、HIGH LEVEL 96dB(500mV入力) ●入出力端子:フォノ入力1、ライン入力4、テープ入出力2●消費電力:300W ●外形寸法:440W×168H×444Dmm ●質量:26.6kg