フォステクス、純マグネシウムHRスコーカー採用のフロアスタンドスピーカー「G2000」を発売

フォステクス カンパニーは、フロアスタンディングタイプのスピーカー新製品「G2000」を7月下旬に発売する。価格は1本630,000円。

カラーバリエーションはバイオリンレッドとファゴットブラウンの2色を揃える。

純マグネシウムHRスコーカーを搭載。高い応答性を持ちながら金属固有の付帯音の少ない純マグネシウムを、特殊成形法でHR振動板形状として搭載した。固有共振の発生を抑え、透明感の高い奥行き感のある中音域の再生を実現している。また優れた磁気特性を持つ純鉄ポールピースを使用した口径比最大級のφ100mmのフェライト磁気回路を搭載する。

高域用には25mmのリジッドドーム型純マグネシウムトゥイーターを搭載。素材面と構造面の双方から固有の色づけをなくし、最高域でピークのないナチュラルな高域特性を実現している。中・低域用にはロングボイスコイル20cmHRウーファーを搭載。350Hzまでを受け持つ中・低域用ウーファーの磁気回路にはφ145mmのフェライト磁石を2枚使用したボイスコイル方式としている。振動板の素材にはバナナパルプをベースに、独自の抄紙技術により、高弾性カーボンをはじめとする数種類の新素材を配合し、クセがなく軽量・強固な振動板を追求している。また低域用ウーファーには、プレート幅14mm/ボイスコイル巻き幅27mmの超ロングボイスコイル仕様とし、メインマグネットにはφ156mmフェライト磁石を2枚使った大型強力磁気回路を搭載する。

エンクロージャーは上下中低音ウーファーと下部低音ウーファーに分割し、それぞれに受け持つ帯域に最適化されたユニットに応じた容量を持たせた、スタガード・バスレフ型とした4ウェイ構成としている。台座部分には自身で不要な特定共振をしないHR錘を3個取り付けており、響きの調整と重量バランスを取っている。

エンクロージャーの素材は天然木の響きを重視し、バッフルには剛性の高い18mm厚のブナ合板に、新開発の楠・ユーカリ合板15mmを貼り合わせることで33mm厚としている。また天・底・側板には9mm厚の板を貼り合わせ、再合板化した27mm厚のパーチクルボードを使用している。裏板は18mm厚のMDFを採用し、強度分布を最適化させ、自然でクリアな響きとしている。仕上げにはバッフルに特長のある木目を持つサテンシカモアを用い、側板にはブナの柾目天然突き板にピアノ光沢塗装仕上げを施している。

さらにG1300/G1302でも好評を博した、試聴環境にフレキシブルに対応するMIDコントローラーも搭載する。スコーカーとトゥイーターをコントロールするMIDコントローラーは、トゥイーターに直列で接続されないため、最高音域が変化せずに、懸念される音質劣化のない優れた調整能力を実現している。

入力端子は接点損失を考慮して、銅削りだしのターミナルを採用。バイワイヤリングに対応している。内部配線には新開発の銅・銀合金撚り線を採用し、接点は全て金メッキスリーブによるカシメ接続を行い、音質の劣化を防いでいる。


【問い合わせ先】
フォステクス カンパニー
TEL/042-546-6355

（Phile-web編集部）