Eversoloの姉妹ブランド

Luxsin、HDMI入力や自動インピーダンスチェックシステムなど備えた多機能ヘッドホンアンプ「X9」

公開日 2025/11/25 20:00 編集部:原田郁未
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ブライトーンは、新ブランド「Luxsin(ラグサイン)」の取り扱い製品第1弾として、ヘッドホンアンプ「X9」を発売した。価格は220,000円(税込)。

Luxsin「X9」

Luxsinは、同社が従来から取り扱っているEversolo/Zidooブランドと同じZidooグループが展開するブランドで、製品開発にはEversoloの開発陣が深く携わっているという。ブランド名は “Luxury” と “Sine” に由来し、「優雅な波」を表現しているとのこと。

取り扱い製品第1弾となるX9は、パワフルなハードウェアと洗練された機能的なデザインをシームレスに融合させ、“オーディオファンやHi-Fiサウンド愛好家の厳しい基準を満たすよう設計した” とするDAC内蔵ヘッドホンアンプ。

DACチップにはAKM「AK4191EQ」+「AK4499EX」のセパレートソリューションを採用。OP1612を用いたI/V変換回路、ローパスフィルター、R2R式ボリューム回路、ヘッドホンアンプ部にいたるまで完全差動バランス構成とし、サウンドの明瞭さや精度、深みを追求。さらに複数の独自技術を投入して、没入感あふれるリスニング体験を提供すると説明する。

独自技術のひとつ「HP-EQ」機能は、接続されたヘッドホンの周波数特性に基づき、ハードウェアレベルで EQ をリアルタイム調整するもの。Harman カーブを基準とした音質補正に対応し、2,500 以上のヘッドホンモデルを収録したデータベースからワンタッチでプロファイルを適用できる。

また、6.3mmアンバランス/4.4mmバランスヘッドホン出力には、インピーダンス検出システムを搭載。接続したヘッドホンのインピーダンスを自動測定し、最適な出力ゲイン設定を通知する。本機能には高度なバイパス検出技術を採用しているため、音質に影響を与えることはないという。

接続したヘッドホンのインピーダンスを自動検知し、最適なゲイン設定をレコメンドする

OPA1612とTPA6120A2を組み合わせた「Luxsinダイナミック・ネガティブ・フィードバック(DNF)テクノロジー」は、高調波歪と相互変調歪を大幅に低減し、色付けを最小限に抑制。サウンドのクリーンさ、透明感を高め、あらゆる音のディテールを忠実に再現できるとする。

スピーカーリスニングのような自然な聴き心地を再現するデジタルクロスフィード機能も装備。長時間リスニングでの疲労を軽減するだけでなく、サウンドステージの奥行きと幅の調整にも対応している。

電源部は超低リップル仕様で、デジタルとアナログの電源パスを分離したスター型電圧分配を採用する。内部パーツには WIMAコンデンサーや精密抵抗、フェムト秒クロック、OCC 銀メッキケーブルなど高品位部品を厳選した。

ヘッドホン出力は6.3mmアンバランス/4.4mmバランス/XLR 4pinを搭載。背面にはHDMI ARC/光・同軸デジタル/USB-B/USB-C/RCAアナログ入力を装備し、アナログ出力もXLR/RCA/サブウーファー/12Vトリガー端子を用意。ヘッドホンアンプとしてだけでなくデスクトッププリアンプとしての運用も可能な仕様となっている。なお、Wi-Fi/Bluetooth機能については国内では非対応となる。

筐体前面には4.0型フルカラータッチスクリーンを配置し、直感的な操作感を追求。鮮明かつ高解像度なディスプレイで視認性を高めるだけでなく、VUメーターなどのグラフィック表示で音楽を視覚的に楽しむことができる。反対に、再生中に画面の電源を切って没入感を高めることもでき、スタンバイモードも搭載する。

筐体にはCNC削り出しのアルミシャーシを採用することで放熱性と耐久性を両立。フロントパネルには15度のダイヤモンドカット加工を施し、外観の美麗さとタッチコントロールのしやすさの両方に配慮した。外形寸法は300W×65H×206Dmm、質量は3.72kg。

 

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