独自開発によるオリジナル回路を採用

音門(OTOMON)、大型三極管211を採用したパラレル・プッシュプル・モノラルパワーアンプ「King & Queen The Royal」

公開日 2025/10/09 16:34 季刊・アナログ編集部
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神奈川県相模原市に本拠を置くアンプ工房「音門」は、大型送信管211をパラレル・プッシュプルで採用したモノラル・パワーアンプ「King & Queen The Royal」を受注生産にて発売した。価格はペア4,950,000円(税込、真空管付属)。

OTOMON「King & Queen The Royal」

「音門」は、自社開発の真空管アンプの販売やユーザーから指定された真空管を使ったオリジナルアンプの製造のほか、ヴィンテージオーディオの修理などを請け負うアンプ工房。

King & Queen The Royalは同社オリジナル真空管パワーアンプのフラグシップモデルに位置づけられ、大型送信管211を片chで4本用いるA級パラレル・プッシュプル方式を採用し、160W(8Ω)という大出力を得ている。ドライブ段には音質に定評のある300B真空管を2本用い、初段と位相反転には12AY7真空管を採用している。

またドライブ段と出力段の間には、特許出願中という独自開発の回路「O.U.D.D.C. (Otomon Ultimate Direct heat tube Drive Circuit) 」を取り入れて、歪の低減や音場の広がりを実現したとしている。

King & Queen The Royalのブロック・ダイヤグラム

入力端子はRCA×1/XLR×2を装備。周波数特性は10Hz - 80kHz(160W、8Ω時)、全高調波歪率(THD)は5%。残留ノイズは0.5mV。入力インピーダンスはRCAが100kΩ/XLRが600Ω。出力インピーダンスは、4Ω/8Ω/16Ωのいずれかを受注時に指定できる。質量は1台あたり約60kg。

なお本機について、『季刊・アナログ89号』では岩井 喬氏による詳細なレポートを掲載。岩井氏は、「パワフルさだけではなく、艶良く繊細な管球らしさも兼ね備えた、新しい211アンプ像を堪能できた」と評価している。ご興味のある方は、ぜひご参照いただきたい。

『季刊・アナログ89号』にて詳細なレポートを掲載

 

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