8月8日より10日まで開催されている香港オーディオショウ。オーディオテクニカは、フラグシップとなる開放型ヘッドホンを先行で披露した。型番、価格等は現時点で未定となっている。
オーディオテクニカの開放型フラグシップ・ヘッドホンが先行披露!
オーディオテクニカはリスニング用の開放型有線ヘッドホンとして「ATH-ADX3000」と、「ATH-ADX5000」の2モデルを用意しているが、さらにその上位に位置するモデルとなる。型番はまだ未定だそうだが、7000か9000か、少なくともより大きな数字となることは間違いないだろう。
振動板のサイズはATH-ADX5000と同じ58mmドライバーをさらに進化。イヤーカップのメッシュについてもさまざまに検討したが、「5000において最高のものが完成した」という確信から、同じものを使っているという。
また興味深い点としては、言語によってキツイと感じやすい音が違うことから、イヤーパッドを2種類用意し、好みの音を自分で追求できるようになっている。
海外取材に赴く機会の多い記者としてもそれは大きく頷ける話で、たとえば中国語(標準語とされる北京語)では「チ」「ジ」のような音が強く感じられる。歌にしても同じである。グローバルモデルとして展開するため、よりユニバーサルに愛されるモデルとして開発した、という背景があるのだろう。
音は残念ながら聴くことができなかったが、開放型らしい抜け感のよいサウンドを狙ったとのこと。国内でももちろん展開予定ということなので楽しみだ。
オーディオテクニカのヘッドホンは香港で非常に人気が高いそうで、レコードでじっくりヘッドホンを楽しめるブースを用意。レコード×ヘッドホンというのは香港のオーディオファンのひとつのトレンドでもあるそうだ。
座ってじっくりレコードをヘッドホンで楽しめるブースも用意
また金属製の本格ケースも人気だそうで、多くのヘッドホンを所有するユーザーは、ケースにもこだわり積み上げて保管しているそうだ。「ケースの単体発売」が用意されているというのも面白い。
金属製のヘッドホン用アタッシュケースも人気だそう
ヘッドホンアンプ「鳴神」を設置した本格据え置きブースでは、AT-ART1000Xを中心とした高級MCカートリッジシリーズもプッシュ。また暗闇で美しく光るアナログプレーヤー「HOTARU」は、暗い部屋の中で展示するなど、多彩なラインナップの魅力を伝える、工夫を凝らした展示を行っていた。
真空管ヘッドホンアンプ「鳴神」も展示。ステレオサウンドのレコードなど日本の高音質盤も多数再生
オーディオテクニカのカートリッジ開発の歴史
真っ暗な部屋も用意し、光るアナログプレーヤー「HOTARU」も展示する