【上海ショウ】“アキュフェーズ・ゴールド”は中国でも大人気!エソテリック、トライオードなど日本メーカーの最新事情
7月11日(金)より3日間にわたり開催された上海インターナショナルオーディオショウ。ハイエンドオーディオとホームシアターシステムを中心に展開されており、家族連れやカップルも多く来場するなど、日本のオーディオショウとはまた違った華やかな活気に溢れた3日間であった。
中国のオーディオ市場では、日本のハイエンドオーディオメーカーに対する信頼は非常に高い。アキュフェーズ、エソテリック、トライオード、サエクなどいくつか注目のブースをレポートしよう。
アキュフェーズ、サエク、タオックの3社は、日本メーカーの代理店を担当するHMG(House of Music Group)社のブースにて出展。HMG社は、他にもイギリスFYNE AUDIOの輸入販売を担当している。アキュフェーズのアジア進出に大きく貢献した許氏が社長を務めており、アキュフェーズの齋藤相談役とは50年を超える付き合いがあるという。
やはり《アキュフェーズ・ゴールド》は中華圏で人気が高いそうで、同ブランドの輸出先としてはナンバーワンの売り上げを占めているという。
特に大型のプリメインアンプの需要が高く、「E-800S」などが大きくヒットしているという。以前香港のショウでもレポートした通り、中国はCD(ディスクメディア)のファンが根強い。「SACDプレーヤーの開発を止めてしまうブランドも多い中で、私たちのプレーヤーに改めて注目が集まっているのを感じます」と齋藤相談役も胸を張る。
サエクは、今年からこのHMGが取り扱うブランドに加わった。数年前からオファーを受けていたそうで、さらなる中国市場の拡大を狙う。中国ではトーンアームを筆頭にサエクの知名度は高く、今回のデモでも電源ケーブルや仮想アース、アナログ関連アイテムなどを中心に展開する。
HMGは、麻倉怜士、潮晴男両氏が主催するUAレコードの販売も手掛けている。日本の高音質盤はアジア圏で人気が高く、また日本のオーディオ/ビジュアル専門誌などを入手して読み込んでいる読者もおり、両氏は中国でも大人気。CDやレコードにサインを求める来場者が多く詰めかけた。
この夏に発売が予定されている情家みえの新作アルバム『ボヌール』を先行披露。7年前に発売された『エトレーヌ』と同様、一発録り・アナログ録音にこだわっており、仕上がりの音質には主催者2人とも大いに納得しているそう。今回のショウで入場者特典として購入できるレコードにも情家みえの曲が1曲収録されており、上海ショウ全体を通じて彼女の声を多く聴いたイベントでもあった。
エソテリックは、中国・香港を担当するDCHAVという代理店のブースにて出展。ほかにもTANNOYやGOLDNOTE、charioの代理業務を担当している。GrandiosoシリーズのCDプレーヤー(K1XSE)、アナログプレーヤー(T1)をメインに据え、「Stirling III LZ」などを使ってデモンストレーションを行っていた。
DCHAVの担当者によると、「特にトップラインのGrandiosoシリーズの引き合いが強いです」とのこと。アキュフェーズ同様にSACDプレーヤーの需要が高いというが、加えて多機能ネットワークプレーヤー「N-05XD」もロングセラーとなっているという。
「中国では、特に高いクラスの製品から売れていく」というのは日本のオーディオメーカーからしばしば耳にしたが、Grandiosoシリーズへの関心の高さもそれを裏付ける。また中国市場向けの“ゴールドバージョン”も展示されていた。
山崎氏も、「やはり中国向けにはパワー感のある大型モデルが人気です」と語っており、新製品にかける期待も高い。またCinemasterの担当スタッフも、「チューブと(クリプシュ)ホーンの組み合わせの相性は最高です、この魅力をたっぷり伝えていきたいです」と力強く語ってくれた。
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