トライオード、高精度電子ボリューム搭載のA級真空管プリメインアンプ「JUNONE 845SE」
トライオードは、JUNONEブランドからA級シングル方式の真空管プリメインアンプ「JUNONE 845SE」を5月下旬に発売する。価格は1,485,000円(税込)。なお、本モデルは展示機や試聴環境の有無など一定の条件を満たした「トライオードプレミアムショップ」認定店のみで取り扱う。

2020年に発売された上位ブランドJUNONEのプリメインアンプ「JUNONE 845S」の後継機にあたるモデル。定評ある力感のあるドライブ能力はそのままに、プリメインアンプ 「EVOLUTION」で初めて採用した高音質電子ボリュームを搭載するなど新技術を投入している。
全段三極管構成のプリメインアンプとなっており、使用管は前段に「12AU7」×4基、ドライブ段に「PSVANE WE300B」×2基、出力段に「845」×2基を搭載。三極管の美しい響きと845の力強さの両方を兼ね備えた極上の真空管サウンドを提供すると謳う。定格出力は22W+22W(8Ω)。
電源トランスには大型のトロイダルトランスを搭載し、整流素子には応答特性に優れ損失の少ないSiCショットキーバリアダイオードを使用。845真空管には1kVの高電圧を安定して供給することで高出力を確保するという。
また、日清紡マイクロデバイス製の高精度な電子ボリューム「MUSES」を搭載する。入力の近くにボリュームを配置したことで信号経路の最短化を実現し、より鮮度の高い信号伝送が可能になったとする。
シャーシも刷新されており、鉄製のメインシャーシにブラックヘアライン仕上げのアルミプレートを組み合わせた堅牢で美しい新シャーシを採用。本体正面にはボリューム位置や入力切替ポジションが一目で視認できる大型ディスプレイを装備している。
またサイズも刷新されており、前世代機のJUNONE 845Sから奥行きが8cm拡張したことで、伝送経路の最短化や内部の相互干渉を抑える理想的な回路や部品の配置を実現し、重量もしっかり支える強固な構造になったとしている。
シャーシ天面にはバイアスメーターとバイアス調整ボリュームを装備しており、メーターを確認しながら簡単にバイアス調整が可能。さらに、リアパネルのMAIN INスイッチをMAIN IN入力に切り替えるとディスプレイの入力表示部が「POWER」表示に変わり入力セレクターとボリュームがバイパスされ、本機をパワーアンプとして使用できる。
そのほか、付属品としてアルミ削り出しの専用リモコンを用意し、離れたところから電源のオン/オフや音量調整、ミュート、入力切替などが可能。電源ケーブルには銅線素材にディップフォーミング無酸素銅(DF-OFC)を使用した「TR-PS2」を標準装備する。

入力端子はLINE×4系統、MAIN IN×1系統、スピーカー出力端子は1系統(4-8Ω)を装備。入力感度/インピーダンスはLINE入力時が410mV/20kΩ、MAIN IN入力時が1.0V/220kΩとなる。
バイアス方式は固定バイアス。周波数特性は16Hz - 36kHz(-3dB)、S/N比は85dB。消費電力は350W、外形寸法は450W×300H×490Dmm、本体質量は55kg。ほか付属品として、真空管ボンネットなどを同梱する。
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