「EA-200」の後継機種

フェーズメーション、上位機のエッセンスを取り入れた無帰還型フォノEQ「EA-220」

公開日 2023/04/20 19:35 編集部:松永達矢
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協同電子エンジニアリング(株)は、同社ブランド・フェーズメーションより、全段無帰還型のフォノイコライザーアンプ「EA-220」を5月中旬に発売する。価格は121,000円(税込)。

「EA-220」

「アナログもまだまだ極め尽くされていません」を指針に無帰還型フォノイコライザーアンプのラインナップ拡充を図る同社。今回発表のEA-220は、2013年発売の「EA-200」に上位機のエッセンスを取り入れ、音質に一層の磨きを掛けた後継機種と位置づけている。

同社製アンプは、半導体と真空管共に無帰還アンプとなっており、本モデルでもその構造を踏襲する。無帰還アンプには、一般的な負帰還増幅回路を使用したアンプにおける補正動作がないため、構成部品には高い精度と優れた回路設計技術が求められる。これをクリアすることで、音源の情報を損なうことなく再生することができ、音質面では音楽のダイナミクスや微妙なニュアンスまで再現することが可能だとアピールしている。

信号系は左右同一パターンのデュアルモノラルレイアウトを採用。左右チャンネルの音質を均一化させることで、豊かな情報量による空間表現を実現させた。

音質追求のため、各部に高音質部品を使用。音質に影響度の高いRIAA素子には、定格容量にゆとりを持たせた1%グレードの金属皮膜抵抗と高品質フィルムコンデンサー等を採用。信号系の要所にはエルナー社のシルミック・オーディオグレード電解コンデンサーや1%グレードの金属皮膜抵抗を使用する。

本体背面部

電源回路には、整流時のノイズが少なく、高音質なファーストリカバリーダイオードを採用。さらに、ツェナーダイオードを使用し、極めてローノイズの電源回路をLch/Rch個別に構成させた。電源トランスには、Rコアを用いた低リーケージフラックスのトランスを使用した。

「EA-1200」「EA-550」のエレガントなデザインを踏襲。フロントパネルを一新し、8mm厚スラントアルミパネルを新規に製作。シャーシベース、トップカバーは1.6mm厚鋼板に銅メッキ処理を施し、その上に塗装仕上げを行った。トップカバー天面部にシールドを追加したことで、フロントパネルとの相乗効果で強靭な筐体構造と磁気歪の軽減を両立させた。フットパーツは外部振動を遮断する重量級金属インシュレーターを採用する。

入力感度は2.5mV(MM)/0.12mV(MC)。入力インピーダンスは47kΩ(MM)/470Ω(MC)。利得は38dB(MM)/64dB(MC)。入力換算雑音は-120dBV(MM)/-140dBV(MC)。

定格出力電圧は200mV(1kHz)、リアカーブ偏差は±0.5dB(20Hz - 20kHz)。外形寸法は220W×57H×228Dmm、質量は2.6kg。

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