独HIGH END 2022に出品

エソテリック、ターンテーブル「Grandioso T1」を今夏発売。新ステレオアンプ「S-05」も発表

公開日 2022/05/17 12:59 編集部:押野 由宇
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エソテリックは、ブランド創立35周年を記念する初のアナログ・ターンテーブル「Grandioso T1」、およびクラスAステレオパワーアンプ新モデル「S-05」を今夏発売することを発表した。両モデルは5月19日より欧州で開始される「HIGH END munich 2022」に出品される。

「Grandioso T1」

「S-05」(ブラック)

Grandioso T1は、2021年11月の「東京インターナショナルオーディオショウ」にて試作機が展示された、ブランド初のターンテーブル。その名の通りフラグシップであるGrandiosoシリーズに位置づけられ、日本国内で特許を取得した非接触ドライブ方式「ESOTERIC MagneDrive System (特許No.6501130)」や「マグネフロート方式プラッター」、モータードライバーの「10MHz クロックシンク」など、同社の最新技術が投入されている。

ESOTERIC MagneDrive Systemはマグネッティックドライバーとプラッターが磁力を使い、非接触で同期回転することにより、極めて正確で静粛な回転を得ることができるというもの。プラッターに直接振動を伝えず、また正確な回転数を維持できることから、高品位なレコード再生が行なえる。さらにベルト交換が不要で、マグネティックドライバーの距離を変えることで音質の変化を楽しめることも特徴とする。

「Grandioso T1」のメインユニット

筐体はメインユニット、モーターユニット、電源部による3ピース構成。アルミニウムとウッドによる3層シャーシで効果的に振動をコントロールする。マグネフロート方式プラッターにより軸受けの摩擦抵抗を大幅に低減し、さらにプラッターの支点がレコード盤面に近く、回転の安定度を高めるインバーテッドベアリングを採用する。

「Grandioso T1」の電源部

脚部には特殊ダンパー構造のアイソレーションフットを備える。33/45回転に対応しており、0.1%単位でスピードの微調整が行える。トーンアームにはダイナミックバランス型トーンアーム「TA-9D」を搭載する。アームレスでのオーダーも可能するほか、オプションのアームボード追加により、最大3本までアームを増設可能となっている。外形寸法は本体部が497W×210H×456Dmm、電源部が445W×132H×270Dmm、質量は本体部が45kg(メインシャーシ:17kg、プラッター:19g、モーターユニット:9kg)、電源部が18kg。

もう一方のS-05は、フラグシップモデル「Grandioso M1X」の開発成果をふんだんに取り入れて開発されたというステレオパワーアンプ。「ミニマルな回路と強力な電源部」というM1Xの思想を受け継いだコンパクトなステレオ構成で、「このモデルでしか表現できない独自の音色」にこだわったとしている。

「S-05」(シルバー)

デュアルモノラル構成を採用し、電流伝送には独自の「ES-Link Analog」入力を搭載。バイポーラー、3パラレル・プッシュ/プル構成で、940VAの大型EIコア電源トランス、チャンネル独立の大容量カスタム整流コンデンサー(10,000μF×4/ch)を搭載する。

定格出力は30W+30W(8Ω、A級動作)、60W+60W(4Ω)。2台を組み合わせることでBTL、バイアンプ駆動に対応し、BTLでの出力は60W/ch(8Ω、A級動作)、120W/ch(4Ω)となる。上述のES-Link Analogのほか、XLRとRCAのアナログ入力を各1系統装備。外形寸法は445W×191H×444Dmm。

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