平行面を排除し内部定在波を低減

エステロン、フラグシップ機のキャビネット構造を踏襲した3ウェイスピーカー「XB Diamond MkII」

公開日 2022/02/28 10:26 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アーク・ジョイアは、同社が取り扱うエストニアのスピーカーブランド・エステロンより、フラグシップモデル「Forza」の設計から得た技術を生かした3ウェイ・フロアスタンディング型スピーカー「XB Diamond MkII」を発売する。価格は6,380,000円(ペア/税込)。

estelon「XB Diamond MkII」(カラーはマット・ホワイト)

「XB Diamond MkII」は、「Forza」と「YB MkII」の中間に当たるモデル。「Forza」は、大理石パウダーや樹脂等のコンポジット材など共振点の異なる複合素材をミックスし、鋳造による一体成型によって実現した“ノン・レゾナンス・キャビネット”が特徴となっている。「XB Diamond MkII」においても、同様の新設計のキャビネットを採用。平行面を排除し、内部の表面も湾曲させることで内部定在波を極限まで抑制するほか、ドライバーユニットの配置や内部チャンバー処理などにより、最高のパフォーマンスを発揮できるよう設計されているという。

「XB Diamond MkII」の設置イメージ

「XB Diamond MkII」はリアバスレフ方式を採用、ウーファーユニットの背面側に1つのバスレフポートが設けられている。トゥイーターとミッドレンジは独立したチャンバーとなっており、ウーファーからの影響を受けない構造となっている。また内部には補強リブや吸音材も配置されている。

ドライバーユニットは、すべてAccuton製のものを採用。ミッドレンジは逆ドーム型の158mmセラミックユニット、高域はForzaと同じ25mmダイヤモンド・逆ドーム・トゥイーターを搭載している。ウーファーは220mm口径で、ミッドレンジと同様の逆ドーム型セラミック・サンドウィッチ構造を採用。

エステロンの製品開発を手掛けるアルフレッド・ワシルコフ氏

クロスオーバーについては、トゥイーター側は2次カーブ(-12dB/oct)、ミッドレンジ・ウーファーは3次カーブ(-18dB/oct)を採用。無酸素銅(OFC)のコイル、ムンドルフ製のSilver Gold Oilコンデンサを搭載する他、はんだにも高品位なものを使用しすべて熟練の技術者によって組み上げられる。

また内部配線材も、Kubala-Sosna(クバラ・ソスナ)製の純銅ケーブルが活用されるという。ネットワーク回路はそれぞれのドライバーユニットとは別のチャンバーに搭載され、ユニットの振動による悪影響も避けることができるとしている。
外形寸法は420W×590D×1260Hmm、質量は69kg。周波数特性は22Hz〜60kHz、クロスオーバー周波数は85Hz/2.1kHz、出力音圧レベルは87dB。グロス・ブラック、マット・ブラック、グロス・ホワイト、マット・ホワイト、グロス・コバルト・ブルーの5種類の仕上げを用意する。

グロス・コバルト・ブルーのカラーイメージ

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