スーパートゥイーター「T90A-SE」も

フォステクス、数量限定のフルレンジスピーカーユニット「FE168SS-HP」。新開発HP形状振動板を採用

公開日 2021/02/10 17:28 編集部:川田菜月
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フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニーは、フルレンジ・スピーカー・ユニット「FE168SS-HP」とホーン・スーパー・トゥイーター「T90A-SE」を、数量限定生産で3月中旬から発売する。価格はFE168SS-HPが38,500円(税込/1台)、T90A-SEが44,000円(税込/1台)。

「FE168SS-HP」

「T90A-SE」

FE168SS-HPは、新開発のセルロース・ナノファイバー・コーティングHP(Hyperbolic Paraboloid)形状振動板を採用。基層の表面に形成されたセルロース・ナノファイバーとマイカから成るコーティング層が、ヤング率、比曲げ剛性、音速を向上しながら内部損失の低下を抑制。軽量ながら剛性の確保と共振の分散を高度に実現するとのこと。

また、大型フェライトマグネットを2枚重ねにした強力低歪み外磁型磁気回路を採用し、十分な磁束密度を確保。ポール部に銅キャップを追加することで、電流歪みを低減し、力強い音楽再生と中高音域の音質向上を図った。

磁気回路を支え、不要共振を排除するために高剛性アルミダイキャストフレームを採用。ダンパーとエッジは多様な面で構成されるUDRT(Up-Down Roll Tangential)形状とし、全体の形状剛性を向上。共振を高い周波数へ移動させ、かつ特定の大きなピークを抑制し、スムーズな特性が得られるとしている。

振動板の上にハトメを打たず、ボイスコイルからティンセルワイヤーを引き出すダイレクトリードの採用により、振動系質量の軽減と振動の平準化を実現。ダイレクトリードの引き出し位置は質量分布の対称性を考慮し、180度位置からの回転方向引き出しとしている。

入力端子はファストン205タイプの低損失金メッキ端子を採用。スピーカーケーブルを確実に接合し音質劣化を防止する。インピーダンスは8Ω、SPL(1m/1W)は91dB。質量は5.3kg。

T90A-SEは従来モデル「T90A」をベースに音質改良を施したとする限定モデル。硬質アルミ合金をリング形状に成型した超軽量振動板と、アルニコ内磁型磁気回路を採用しており、可聴帯域外まで伸びる高域特性と優れたトランジェントを実現。ポールピースの表面は銅メッキ処理とし、電流歪を軽減させている。

円筒型ホーンとイコライザーの素材には非磁性ステンレスを採用。T90Aで用いられたアルミに比べ、約3倍の比重と約27.5倍の硬度を持つステンレス素材により、明瞭度の向上と美しい響きが得られたとのこと。

入力端子にはバナナプラグ対応金メッキターミナルを、内部配線はφ1.4mm銅・銀合金単線を採用する。インピーダンスは8Ω、周波数帯域は5kHz - 35kHz(-20dB)、SPLは103dB/W(1m)。質量は1.2kg。

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