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本日19日・明日20日の2日間開催

<アクセサリーフェスティバル>注目ケーブルをJBL「EVEREST」で試聴/PS AUDIOやクリプトンなど電源関連も

編集部:小澤貴信
2019年01月19日
本日19日(土)と明日20日(日)の2日間にわたり、音元出版の刊行の『季刊・オーディオアクセサリー』誌が主催する、オーディオアクセサリーの試聴イベント「オーディオアクセサリーフェスティバル2019」が開催中だ。会場は東京・御茶ノ水のデジタルハリウッド大学 駿河台ホール(JR御茶ノ水駅から徒歩1分、駅からの道順はこちらを参照)。

講演を行う福田雅光氏

イベントは開場直後から大盛況だった

オーディオアクセサリーフェスティバルは、オーディオアクセサリーを手がける各ブランドが出展して、2日間にわたって試聴デモやイベントを実施。試聴デモではオーディオ評論家 福田雅光氏、林正儀氏が講師を務めるほか、20日には歌手の藤田恵美氏をゲストに迎えてのトークイベントとサイン会も行う。また来場者には豪華プレゼントが当たる大抽選会も実施されている。

講演を行うメインブース

本記事では、本イベント1日目の試聴デモの模様、および出展したブースの中からイース・コーポレーション、金井製作所、カナヤママシナリー、KaMs(カムズ)、完実電気、クリプトンの模様をレポートしていく。

終日にわたってアクセサリー試聴イベントを開催

約300平米という広い会場には、JBLのフラグシップスピーカー「Project EVEREST DD67000」やマークレビンソンのシステムを中心に据えた試聴システムを用意。終日、出展メーカーのケーブルやオーディオアクセサリー、電源などを組み合わせたデモンストレーションおよび試聴会を実施する。なお、会場のルームチューニングは日本音響エンジニアリングが担当。会場の広さもあって、DD67000が朗々とならされていた。

JBLのフラグシップスピーカー「Project EVEREST DD67000」やマークレビンソンのシステムを中心に据えた試聴システムを用意

初日はオーディオアクセサリー誌での人気連載「福田屋」でおなじみの福田雅光氏が、自身が選定したオーディオアクセサリーやケーブルを用いた講演を一日にわたって実施。開演から多くの来場者があつまり、60におよぶ座席はほぼ満席という状態だった。


完実電気

完実電気は、同社が取り扱う米 PS AUDIOの20周年記念モデルとなる電源レギュレーター「DirectStreamシリーズ」を出展した。同シリーズは、電源供給の中で重要なローインピーダンス出力、ピーク時の電流供給能力、サインカーブの純度の高さを改善することを目指している。大きな特徴として、DSD変換によるピュア・サインウェーブの再生成を行う「Regenerator」方式を搭載するが、これはDSDエンジンを搭載したFPGAにより入力電流をDSDに変換したのち、AC→DC→ACと変換させながら、サインカーブを再生成するという技術だ。

「P20」

シリーズのトップエンドである「P20」は、上述のメインシステムでも使用されていた。また、ブースでは「P15」「P12」が展示されていた。

「P15」と「P12」


クリプトン

クリプトンからは、同社のオーディオアクセサリーやケーブルが勢揃い。なかでも今回のイベントで強くアピールされていたのが、「オーディオアクセサリー銘機賞2019」にてグランプリを獲得したフラグシップ電源ボックス「PB-HR2000」だ。また、福田雅光氏のイベントでは電源ボックスの準フラグシップ「PB-HR1000」が用いられた。

クリプトンの電源ボックス

初日のデモでは「PB-HR1000」を使用

PB-HRシリーズは、機能性ポリエステルである「ネオフェード」をCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)で挟んだ、オーディオ用素材「<ネオフェード>カーボンマトリックス3層材」を筐体に採用。PB-HR2000では筐体の5面にこの素材が用いられている。回路も吟味されており、電源環境に発生するノイズを大幅に低減する。

同社は直販サイト限定のアクティブスピーカー「KS-55」も展示。KS-55はUSB入力に加えて、aptX HD対応のBluetoothレシーバーを内蔵。会場では来場者のスマートフォンに保存してある音源を本機から再生して実際にその音を確かめることができた。KS-55は直販サイト限定ということでふだん店頭での試聴が難しいこともあり、貴重な試聴機会となった。

KS-55をDELAのミュージックライブラリーと組み合わせてデモ


イース・コーポレーション

イース・コーポレーションは、同社が取り扱う台湾のオーディオアクセサリーブランド SIXTHELEMENTと、ロシアのケーブルブランド TCHERNOV CABLEの製品を展示。デモンストレーションを行った。

SIXTHELEMENTは、ブランド名にもなっている“Sixth Element(第六元素)”、ランタノイドを製品に添加しているのが大きな特徴だという。同社製品に用いられている天然のランタノイドはマイナスイオンを大量に放出するため、「量子的な効果をオーディオ再生にて実現する」と紹介されている。同社のアクセサリーは、ケーブルインシュレーターからディスクスタビライザー、機器に貼り付けるシールまで多岐に及ぶ。

SIXTHELEMENTの製品群


ブースではマイナスイオン測定器が用意され、実際に同ブランドの製品が大量のマイナスイオンを放出していることもアピールしていた。

マイナスイオン測定器でブース近くの空気中を測定すると値は「12」だったが、SIXTHELEMENTのターンテーブルシートの上で測定すると「9,299」という値を示した

TCHERNOV CABLE(チェルノフケーブル)は1997年創業で、“ロシア初のケーブルブランド”と紹介されている。最大の特徴は、導体にBRC(Balanced Refinement Copper)という独自の特殊な銅を採用していることだ。これは精錬過程でごく微量な異素材をあえて混合して、いわゆる高純度銅よりも優れた特性、音質を実現させるというものだ。なお、同ブランドは、銅の精錬段階から自社で行っているという。

TCHERNOV CABLEの製品群

デモでも使用された「ULTIMATEシリーズ」のXLRケーブル

同ブランドはこのBRCについて、「端的に説明すれば、不純物をまったく含まない純水を飲むと味もよくなく、健康にも良い影響を及ぼさないのと同じことが、銅導体による信号伝送にも言える」と紹介している。また、BRCについては非常に高度な精錬技術を要するというが、旧ソ連で軍需産業や宇宙産業に携わっていた技術者や培われてきた技術がこのBRCを可能にしているという。

イベントではフラグシップモデル「ULTIMATEシリーズ」を中心にデモ。本ケーブルや上位モデル「REFERENCEシリーズ」は、ロシア・モスクワ州内の設計エンジニアリングチームの手によりハンドメイドされる。同社はコネクターも自ら製造しており、ULTIMATEシリーズについては独自のロジウムメッキ端子を用いている。

またそのほかのケーブルは、チュヴァシ共和国の首都、チェボクサルにあるチュヴァシケーブル工場において、経験を持つ専門家により生産されているという。ラインナップはインターコネクトケーブルやスピーカーケーブルなどのアナログケーブルから、USBなどデジタルケーブルまで多岐に及ぶ。なお、同社は現在ベルリンに本拠を持っており、欧州で高いシェアを誇っているという。ブースでは、日本にも今後導入予定という電源ケーブルも参考出展されていた。


金井製作所

金井製作所はガラスやプラスチック容器の金型製造を業務とするメーカーで、2016年にオーディオアクセサリーを手がける「KaNaDeブランド」を設立した。同社のインシュレーターの特徴は、各種の楽器や声楽に適した材料と適切な配合率を見出したとすることだ。

「KaNaDe」のインシュレーター群

適切な配合率により個々の楽器の魅力を引き立たせることができ、ライブ音源のように立体的な音質を引き出すことができるとする。ブレーキ摩擦材の技術をベースに、8つの成分を調合して作られたインシュレーターは、これまでに4つがラインアップ。さらに2018年には最新モデルとしてケーブル専用インシュレーター「KaNaDe ci」や楽器用のインシュレーターも登場させている。

イベントでの試聴に加えて、ブースではヘッドホンアンプに同社インシュレーターを加えて、ヘッドホンでその音を確かめられるデモシステムを用意していた。

また、開発中の試作品も参考出展。従来のインシュレーターはフラットな音質傾向を基調としていたが、この試作品は高域をエネルギッシュにする音作りをあえて行っている。また、見る角度で様々な色合いを楽しめる独特の外観も特徴で、これを実現するために海外から複数の原料を調達しているという。現時点で発売時期などは未定となっている。

開発中の試作インシュレーターも参考出展


ALVENTO

ALVENTO(アルベント)は、富山県の機械器具製造会社 カナヤママシナリー(株)と、同県の老舗家具店(株)米三のコラボレーションによるオーディオラックのブランド。カナヤママシナリーはもともと製造装置の部品を製作するメーカーで、高度なアルミ切削技術を有している。20年前からはそれを活かして車いすの製造を開始して高い評価を受け、現在ではオーディオラックも手がけている。

ALVENTOのアルミ製オーディオラック

デビュー作となる「ALVENTO ARシリーズ」は、高純度なアルミ合金を高度な切削技術で加工。ここに独自の熱吸収拡散ボードを組み合わせることで、優れた音質を実現するとする。その音質については、PHILE WEBでもレポートしている(オーディオラックに新星現る。高純度アルミ+高度な加工技術が融合「ALVENTO」レビュー)。

なお、現在ではスピーカースタンドやテレビラックも開発中だという。新しい製品展開にも期待したい。


Sound element

Sound element(サウンドエレメント)は、愛知県に拠点を置く金属精密加工の専門メーカー 名精工業が手がける2018年設立の新鋭ブランド。同社は長年にわたり火力発電所に関わる部品を手がけており、その技術もオーディオアクセサリー開発に応用する。

「SE-H1042D」

開発中の端子1組モデルも展示

SE-H1042Dは、直径88mm、厚さ5mm以上の無垢ステンレス(SUS304)を削り出して製作したケースに、イオン特殊コーティングを施したプラス/マイナスの合金素子(合計2組)を装着したノイズ対策アイテム。その効果は、「アンプから送られてくるノイズ波形を強力に吸収・消滅させることで、本来のピュアなサウンドを得られる」という。

会場ではSE-H1042Dのデモに加えて、1基につきプラス/マイナスの端子を1組搭載した新モデルも参考出展。Lch/Rchに対して1基ずつ使用するかたちになり、さらにその効果が高まることに加え、内部のバージョンアップも行いさらに音質を高めているという。具体的にはより低域を引き出す傾向になっており、それに合わせ高域も改めてチューニングしたという。



オーディオアクセサリーフェスティバルは、本日19日は18時まで、明日20日は10時から16時まで開催されている。会場では、豪華プレゼントが当たる抽選も実施している(プレゼント詳細)。ぜひ会場に足を運んで、注目アクセサリーの音をご自身の耳で確かめてみてほしい。

豪華プレゼントが当たる抽選も実施

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