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センサー類も多数展示

<CES>AKM、フラグシップDAC「AK4499」披露。完全ワイヤレス向け新DAC「AK4332」も登場

編集部:風間雄介
2019年01月11日
2019 International CESの、AKM(旭化成エレクトロニクス)ブースの出展内容を紹介していく。

AKMでなんといっても注目なのは、昨年末に登場したばかりのハイファイオーディオ向けフラグシップDAC「AK4499」だ。当サイトでも開発背景をお伝えしている(関連記事)。ブースにも「AKMs Ultimate Flagship Audio DAC」と書かれており、自信のほどが窺える。

オーディオ向け展示では「AK4499」がメイン

AK4499を乗せた評価ボードを搭載したデモ機

既報の通り、AK4499は4chの電流出力DACだ。S/N比はモノモード時で140dB、THD+Nは-124dBという、凄まじいまでのスペックを備えた新DACである。サンプリングレートは最高768kHzまで対応。DSDもDSD512入力までサポートする。

AKMでは、このAK4499を搭載した評価機を用意。ケンブリッジオーディオの「CX N」とマランツ「PM-11S1」、DALIの「Helicon 400」を組み合わせたデモシステムで、本DACの音質を確かめることができた。デモ曲はホリー・コール「I can see cleary now」やイーグルスなどが使われていた。

このシステムでデモを行っていた

残念ながらAK4397との聴き比べはできなかったため、このデモでは音質がどの程度進化したかをチェックすることはできなかったが、それでもAK4499のS/Nの良さ、歪みの少なさと行った特質は十分聴き取ることができた。

そのほかオーディオ系製品では、超低消費電力DAC「AK4332」にも注目したい。完全ワイヤレスイヤホンにも使える消費電力2.8mWを実現した製品で、ダイナミックレンジも109dB(モノモード時)を確保している。

超低消費電力DAC「AK4332」にも注目だ

ご存じの通り、完全ワイヤレスイヤホンでは、一つのSoCにBluetoothの通信モジュールやDACがまとまっている場合が多い。だが、そこに搭載されているDACを使っているだけでは音質の差別化に不十分と考えるメーカーもある。そういった、音にこだわるメーカーからの引き合いを期待しているという。

ノイズを遮断する素材、PULSHUTもアピール

PULSHUTをケーブルに巻いたヘッドホンとそうでないヘッドホンで聴き比べも行えた。音質の差は明らかだった

そのほか、スマートスピーカーなどの音声入力用ボイスプロセッサー「AK7776」も紹介。ビームフォーミングプロセッシングを使うことなどで、3つのマイクだけで、ノイズのある環境や遠くからの声も聞き分けられるという。

音声入力用ボイスプロセッサー「AK7776」を使ったデモ

また、EV(電動自動車)向けのソリューションも興味深かった。電動自動車はエンジンではなくモーターで駆動するため、当然ながらエンジン音はしないが、音が欲しいというニーズもあるのだという。そこでAKMは、MINIやGT-R、AE86などのエンジン音をリアルに再現するシミュレーターを開発。実際にアクセルペダルを踏むと、エンジンが吹け上がっていく際の音を体感できた。なお、それぞれの車種のエンジン音データが128KBと非常に軽いのも特徴だ。

かなり本物のエンジン音に近い音を聴くことができた

そのほか、オーディオデバイス以外のセンサーやモータードライバーなども展示。AKMの持つ多彩な技術がアピールされていた。

エナジー・ハーベスティングというコンセプトのもと、自然にある様々なものから電力を得て、それを使ってセンサーを駆動するソリューションをアピール

赤外線センサーで人がいるかいないかを判別するセンサー


こちらはLADARを使って、より細かく人を識別する様子を示した動画

ドローンのモーター用ドライバーも作っている。サイン波で駆動することで、ドローン特有の高周波ノイズを大幅に抑えている

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