オプションボードにも対応

アキュフェーズ、新回路“ANCC”を採用したプリアンプ「C-2150」

公開日 2018/11/28 14:37 編集部:成藤 正宣
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アキュフェーズは、新回路「ANCC」を搭載したプリアンプ「C-2150」を、11月下旬より発売する。価格は500,000円(税抜)。

「C-2150」

2013年発売の「C-2120」の後継としてフルモデルチェンジを行った、プリアンプのエントリーモデル。東京インターナショナルオーディオショウ 2018で、パワーアンプ「P-4500」披露されたモデルが正式に発売を告知された格好となる(関連記事)。

「C-2850」「C-2450」など上位機種で培ったテクノロジーを投入しており、独自のボリュームコントロール技術「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)」のさらなる改良や、アンプの歪とノイズを打ち消す回路「ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)」の搭載を行っている。

「AAVA」は音楽の電圧信号を16種類の電流信号に変換し、ボリューム・ノブの位置に応じて組み合わせることで、ほぼ音質変化の無い音量調整を行えるという機構。C-2150では電圧を電流に変換するVI変換回路を4並列化し、総出力電流をC-2120の2倍に増強。SN比を改善すると共に、基板の放熱も改善している。

「ANCC」は、電流信号を電圧信号に戻すIV変換アンプや、バランス出力アンプ、ヘッドホンアンプに採用。ノイズ密度1.5nV/√Hzと低雑音な“副アンプ”により、主アンプのノイズと歪を打ち消すという仕組みで、特にボリュームを絞った状態から一般的なボリューム位置において、ノイズ性能が大幅に高まったとする。

上位機種で培った技術により、ノイズ耐性を更に高めSN比を向上した

その他、バランス入力アンプ部をインスツルメンテーション構成としたことで増幅度を高め、低雑音化。コンデンサに新規設計のカスタムブロックコンデンサを採用することで、上位機のエッセンスを取り入れた音質チューニングも行ったという。

また、DACチップAK4490EQを搭載し、PCM 385kHz/24bit、DSD 11.2MHzまでの入力に対応するデジタル入力ボード「DAC-50」(80,000円/税抜)、MC/MM対応イコライザーアンプを追加するアナログディスク入力ボード「AD-50」(60,000円/税抜)など、豊富にラインナップされるオプションボードにも対応する。

入力端子はライン5系統(CD/TUNER/LINE1/LINE2/LINE3)、XLRバランス2系統(CD-BAL/BAL)、オプション2系統(OPTION1/2)、レコーダー1系統。出力端子はライン2系統(LINE1/2)、XLRバランス1系統、レコーダー1系統を搭載。外部プリアンプから入力された信号をそのまま出力する「EXT PRE」機能、出力信号の位相切替機能も搭載する。

C-2150背面

消費電力は34W。外形寸法は495W×150H×405Dmm、質量16.9kg。

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