創設者David Andrew Wilsonの名を関した最新機

Wilson Audio、設計者交代でモデルチェンジした最新スピーカー「SASHA DAW」。ペア670万円

公開日 2018/11/05 18:22 編集部:小野佳希
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ステラは、Wilson Audioのスピーカー「SASHA」シリーズの第3世代目となる最新モデル「SASHA DAW」を12月1日から発売する。価格は670万円/ペア(税抜)。700万円のアップグレードカラー、730万円のカスタムカラーも用意している。

SASHA DAW

3ウェイ・4スピーカーシステムのバスレフ/フロアスタンド型スピーカー。設計者が、同ブランド創設者のDavid Wilson氏から、後継者のDaryl Wilson氏に変わり、数年前から設計実務を担っていた Daryl氏が今回フルモデルチェンジを行った。

なお、モデル名の「DAW」は、2018年6月に惜しくも世を去った父 Wilson の名 (DAW: David Andrew Wilson)を表している。「このシステムの出発点となった先進的で野心的なモデルを30年以上も前に生み出した設計者に捧げるのにふさわしいスピーカーになったと、Darylを中心とする設計チームが考えたから」だという。

今回、ベースユニットを新たに再設計。従来から採用しているエンクロージャー材である「X-Material」の板厚をさらに上げ、X-Materialによるウーファー・エンクロージャーと、X-MaterialとS-Materialによるアッパー・エンクロージャーとした。これにより、従来よりもさらに共振・共鳴しにくくした。

また、エンクロージャー内部のブレーシングを最適化し内部容積を13%以上増加。ふたつの8インチ・ウーファードライバーにはあえて軽量な振動系を採用しているが、「強靭なエンクロージャーと十分な内容積を従え、深いベースサウンドを驚くべき軽やかさで再生可能にしている」という。

SASHAシリーズの源流となった「WATT/Puppy」からの伝統である、トゥイーターとミッドレンジを収めるアッパーモジュールをベースユニットから独立させた構造を採用。リスニングポイントの高さと距離に応じて最適にアッパーモジュールの前後位置と角度をアジャストすることにより、リスニングポイントでのタイムアライメント最適化を図っている。

ウーファー・ドライバーは上記のように8インチ×2で、ミッドレンジ・ドライバーは7インチ×1、トゥイーター・ドライバーは1インチのシルクソフトドーム×1。能率は91dB(1wat/1meter/1kHz)、定格インピーダンスが4Ω(最低インピーダンス 2.48Ω/85Hz)、許容最小アンプ出力が25W/channel、周波数帯域は20Hz-30kHz。外形寸法は370W×1,140H×580Dmmで、質量は107kg。

なお、本機は11月16日より開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」で展示を行うとしている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク