スイッチングロスを排除

オンキヨー、低音増強技術やフォノイコ搭載のエントリープリメイン「A-9110」。4.2万円

公開日 2018/10/17 14:38 編集部:平山洸太
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オンキヨー&パイオニア株式会社は、オンキヨーブランドより、エントリークラスのステレオ・プリメインアンプ「A-9110」を10月下旬に発売する。価格は42,000円(税抜)。

「A-9110」

スピーカー出力を1系統とすることで、リレー回路のスイッチングロスをなくし、アンプ部からの出力をスピーカーに直結。これにより滑らかな高域と自然で広がりのある音場を実現したとするプリメインアンプ。

音質に大きな影響を与える重要な箇所にハイグレードパーツを採用。電源部はカスタム設計された大容量(8,200μF)のコンデンサーを2基搭載するほか、電源トランスには大型のEIトランスを搭載する。また、カップリングコンデンサーには、Nichicon社製のFine Goldを採用した。余裕を持たせた電源容量により各回路を安定動作させることで、ダイナミックでエネルギッシュなサウンドを実現したという。

背面端子部

シャーシには1.6mmの鋼板シャーシを採用し、底面からの振動によるノイズの軽減を図った。スピーカーターミナルには、バナナプラグ対応のクリアなスピーカー端子を採用。音の出口となる端子を非磁性体にすることで、外来ノイズの影響を受けにくい設計としている。また、画面にはLEDディスプレイを採用した。

夜間など、ボリュームを絞ってのリスニング時に役立つ低音増強技術「Phase Matching Bass Boost」を搭載。一般的なラウドネス機能では鮮明さが薄れ聴こえにくくなるというが、この技術では、聴感上不足しがちな帯域の補完に加え、「ボーカルを曇らせることなく豊かで滑らかな低域とクリアな中高域の両立」を実現したとしている。

トーンコントロールやPhase Matching Bass Boost回路を経由せず、ピュアな再生を目指すダイレクトモードにも対応。そのほか、小音量再生時に豊かな再生を可能にするというオプティマム・ゲイン・ボリューム、フォノイコライザー(MMカートリッジ対応)、トーンコントロール(BASS/TREBLE)、バランスコントロール(BALANCE)といった機能を搭載する。

定格出力は50W×2で、実用最大出力は75W×2。周波数特性は10Hz - 100kHzで、SN比は103dB、全高調波歪率は0.05%となる。適応インピーダンスは4 - 16Ω。入力端子はライン×4、フォノ×1で、出力はラインアウト×1、ヘッドホン×1、サブウーファープリアウト×1。外形寸法は435W×129H×330Dmm、質量は7kg。

付属リモコン

付属品はリモコン(RC-968S)。RIにも対応し、オンキヨー製プレーヤーなどの主要操作が付属リモコンで行える。

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