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ペア410万円の旗艦機「F1.12」など

アクシス、英スピーカーブランド「Fyne Audio」取り扱い開始。有名ブランドの元技術者らが設立

編集部:小澤貴信
2018年08月10日
アクシスは9月1日より、日本初上陸となるスコットランドのスピーカーブランド「Fyne Audio」(ファイン・オーディオ)の製品を輸入販売開始する。


Fyne Audioは2017年春に創業。スコットランド中南部のラナークシャー地域に本拠を構えるスピーカーブランドとなる。テクニカルディレクターやプロダクトディレクターら主要スタッフがTANNOYの出身者で構成されている。

製品ラインナップは、フラグシップモデル「F1シリーズ」を筆頭に、2018年秋に登場予定の準旗艦機「F700シリーズ」、これらに続く「F500シリーズ」「F300シリーズ」などで構成。ハイエンドからエントリーまで十数モデルを用意している。ラインナップと価格は以下の通り。

F1シリーズ
・「F1.10」(ピアノグロス/ホワイトグロス仕上げ) ¥2,800,000/ペア(税抜)
・「F1.10」(ピアノグロスウォールナット仕上げ) ¥2,980,000/ペア(税抜)
・「F1.12」(ピアノグロス/ホワイトグロス仕上げ) ¥3,800,000/ペア(税抜)
・「F1.12」(ピアノグロスウォールナット仕上げ) ¥4,100,000/ペア(税抜)

「F1.12」

F700シリーズ
「F702」¥950,000/ペア(税抜)
「F703」¥1,300,000/ペア(税抜)

F500シリーズ
「F500」¥98,000/ペア(税抜)
「F501」¥198,000/ペア(税抜)
「F502」¥270,000/ペア(税抜)
「F500C」(センタースピーカー)¥75,000/1台(税抜)

F700/F500のスピーカー群

F300シリーズ
「F300」¥34,000/ペア(税抜)
「F301」¥48,000/ペア(税抜)
「F302」¥74,000/ペア(税抜)
「F303」¥110,000/ペア(税抜)
「F300C」(センタースピーカー)¥34,000/1台(税抜)
「F300FX」(ダイ/バイポールスピーカー)¥38,000/1台(税抜)
「F300LCR」(ウォールマウントスピーカー)¥27,000/1台(税抜)

F300シリーズのスピーカー群

F Subwoofers シリーズ(サブウーファー)
「F3.8」(8インチ・ドライバー/300W) ¥74,000/1台(税抜)
「F3.10」(10インチ・ドライバー/400W) ¥92,000/1台(税抜)
「F3.12」(12インチ・ドライバー/500W) ¥130,000/1台(税抜)


特にF1/F700/F500の上位3シリーズは、Fyne Audioの根幹技術である「BASSTRAX」「ISOFLARE」「FYNEFLUTE SURROUND TECHNOLOGY」をフルに盛り込んでいることが特徴。

BassTrax Tractrix(ベース・トラックス・トラクトリックス)は、放射される音波の波面の各交点で常に90度の角度を維持させ、余計な交差・反射を無くし、スムーズな音波の流れを生むという導波システム。

そもそも「トラクトリックス」は、古くから造船工学で用いられ、船底の水の抵抗を減らしスムーズな航行を得るための幾何学だという。オーディオへの応用は、1920年代のVoight氏によるHFホーンスピーカーを始祖とするが、低音域のディフューザーへの効果的な適用が成功したのはFyne Audioが世界初で、特許出願の対象になっていると紹介されている。

Fyne AudioのBassTrax Tractrixシステムは、エンクロージャー底部に下降ポートを配置し、さらにポート開口部には独自のトラクトリックス・ディフューザーを設けるというローディング機構を用意。この機構がポートのチューニング周波数を低下させ、一般的なバスレフ方式では避けられないウーファーの空振り現象によるボトミングを抑え、低域エネルギーを360度の波面に変換して均一に分散させることを可能にするという。この低域拡散効果が壁面からの強い低域反射を減少させるため、より柔軟なスピーカーセッティングが可能になる。

「ISOFLARE」(アイソフレアー)は、低域/中域ドライバーと高域ドライバーの音軸の中心を共有する点音源システム。こうした構成は一般には同軸ドライバーと呼ばれるが、点音源の効能と引き換えに指向性が強くなり、スイートスポットの制約が大きくなりかねないという。

Fyne Audioの「ISOFLARE」は、高域のコンプレッションドライバー開口部のひだ構造による特異な形状と中域/低域ドライバーのコーン形状のそれぞれに計算された曲線を組み合わせることで、音のエネルギーを等方的に拡散放射させ、指向特性を大きく改善。リスニングエリアを広くカバーし、優れたステレオイメージを提供すると紹介されている。


「FYNEFLUTE SURROUND TECHNOLOGY」は、ユニットの標準的なロールラバー・サスペンション(エッジ)がドライバーの性能に与える有害な影響を改善するための独自技術。一般的なドライバーユニットの単純な湾曲形状のエッジ構造では、エッジの材質に特有の固有周波数共振があるため、振動板の動きを受けたエッジはそれを励起させ、反作用としてそれが振動板(コーン)に伝わり、振動板の動きが阻害されてカラーレーションが引き起こされる。

FyneFlute(ファインフルート)SURROUND TECHNOLOGYは、これらの問題を解決するために、エッジ(サラウンド)にコンピューター解析によるフルート(溝)を刻み込んだ特殊な曲面形状を用意した。この不均一な曲面によってコーンから伝わるエネルギーが効果的に収束し、コーンのカラーレーションを徹底排除することを可能にしたという。

なお、旗艦シリーズのF1では、この技術をさらに高めた二重構造のエッジ “ツインロールファブリック” を搭載している。

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