コストダウンにより比較的手頃な価格帯に

REGA、精度を極限まで高めたカートリッジ「Ania」。MC対応のフォノアンプ「FONO」も

公開日 2017/10/25 16:14 編集部:成藤正宣
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完実電気は、同社の取り扱う英Regaブランドから、MC型レコードカートリッジ「Ania」とフォノアンプ「FONO MM-MK3」「FONO MC」を10月30日より発売する。

Ania

・「Ania」:85,000円(税抜)
・「FONO MM-MK3」:35,000円(税抜)
・「FONO MC」:40,000円(税抜)

FONO MM-MK3

Aniaは欧州で高い評価を受ける上位モデル「Aphelion」「Apheta / Apheta2」のテクノロジーを引き継ぎつつコストダウンしたという機種。楕円状の軸を採用したカンチレバーとそれを支えるネオジムマグネットを独自開発。成形精度は±0%を目指し、無駄のないパーツ配置と各部品精度の向上が図られている。

取り付け図

ボディーはポリマーとガラスの混合素材「PPS-Fortron」を採用、アルミ一体成型の上位機種と同等の剛性、安定した高成形精度を保ちながら、大幅なコストダウンに成功している。

針圧は1.75g、出力抵抗は100Ω、出力電圧は350mμV。

「FONO MM-MK3」は入力段とRIAAイコライザー段を分離した、全ディスクリート構成のフォノアンプ。同ブランドのフォノイコライザーでは中堅機種という位置づけの「FONO」シリーズの3代目となる。

FONO MM-MK3 背面図

入力段にはノイズが少なくリニアリティーに優れるオーディオ向けトランジスタ「LSK389」を採用し、音質回路へのノイズ混入を最小限に抑える。RIAAイコライザー段には高音質との評価を受けるMUSEオペアンプを採用し、正しいRIAAカーブの再現を図っている。また、搭載コンデンサーにもオーディオ向けのポリプロピレンコンデンサーを使用する。

従来FONOシリーズのフォノアンプはMMモデルのみラインナップされていたが、今回MCカートリッジに対応した「FONO MC」が追加。入力抵抗値、コンデンサー定数、ゲインの設定が可能となっている。

FONO MCはMMタイプと同様のデザインだが、背面にゲインなどの切り替えスイッチが追加される

MMモデルの入力感度は1.7V、入力負荷は47kΩ。ゲインは41.4dB(@1kHz)。

MM / MCモデル共通して、周波数特性は13Hz〜100kHz(50kΩ時)、RIAA特性は100Hz〜100kHz / ±0.2dB(50kΩ時)、出力抵抗は200Ω、推奨最低出力負荷抵抗は5kΩ。

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  • 型番Ania
  • 発売日2017年10月30日
  • 価格¥85,000(税込)
【SPEC】●種類:MCカートリッジ ●針圧:1.75g ●出力抵抗は100Ω ●出力電圧:350mμV
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  • ブランドREGA
  • 型番FONO MM-MK3
  • 発売日2017年10月30日
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【SPEC】●対応カートリッジ:MM ●入力感度:1.7V ●入力負荷:47kΩ
●ゲイン:41.4dB(@1kHz) ●周波数特性:13Hz〜100kHz(50kΩ時)
●RIAA特性:100Hz〜100kHz / ±0.2dB(50kΩ時) ●出力抵抗:200Ω
●推奨最低出力負荷抵抗:5kΩ