価格は128万円

AYREからネットワークプレーヤー/DAC「QX-5 Twenty」。ES9038PRO搭載、RoonReady

2016/12/08 編集部:小澤貴信
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アクシスは、Ayre Acousticのネットワークプレーヤー/DAC/デジタルプリアンプ「QX-5 Twenty」を12月より発売する。価格はシルバー仕上げが1,280,000円(税抜)、ブラック仕上げが1,330,000円(税抜)。

QX-5 Twenty

本機は今年5月にミュンヘンで開催された「HighEnd 2016」で発表された製品で(関連ニュース)、今回日本で発売が始まった。

本機は、UPnPに加えてRoonReadyにも対応したネットワークプレーヤー機能、USBやS/PDIFに対応したDAC、デジタルボリュームによるプリアンプ機能を統合する。Ayre独自のD/A変換技術と共に、ESSの最新フラグシップDAC「ES9038PRO」を搭載したことも特徴となる。

デジタル入力は、イーサネット(LAN)、アシンクロナス接続対応のUSB-B(PC)、AES/EBU×2、同軸デジタル×3、光デジタル×3を搭載。これとは別に、USBストレージを接続できるUSB-A端子を2系統搭載する。

背面端子部

ネットワーク再生は汎用のUPnPに加えて、総合音楽再生ソフト「Roon」に対応するRoonReady機能も搭載。ストリーミングサービスの再生も可能で、Tidal、Deezer、Spotifyに対応する。

USB再生は384kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDに対応。ネットワーク再生は192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSDに対応する。

DAC部については、同社での採用は本機が初となるESSの最上位DACチップ「ES9038PRO」を搭載。ローノイズFPGAで駆動するAyre独自のMP(ミニマムフェーズ)デジタルフィルターとの統合して用いることで、「音のディティールとピュアリティー、極めて自然なインパルス応答を驚くべきレベルで再現する」としている。

DAC回路を動作させるためのマスタークロック回路には、二重回転カット・クリスタルオシレーター・デバイスを搭載。極めて高価な恒温槽付水晶発振器(OCXO)並の安定性と極小のフェーズノイズ特性を達成したという。なおこのクロックは、国際宇宙ステーションの誘導システムなど宇宙衛星グレードの水晶発振器を数十年にわたって供給しているMorion社との提携の元、特別に開発されたという。

アナログオーディオ回路には、高い位相特性を特徴とするゼロフィードバック方式による同社伝統のディスクリート・フルコンプリメンタリー/フルバランス構成を採用している。高電流駆動によって高S/Nや低歪率、高位相直線性を実現する独自のダイヤモンド回路を採用し、オペアンプを一切使用しないディスクリート構成としている。電源については、低ノイズや高安定性を特徴とするAyreLock方式のリニア・アナログパワーサプライを搭載する。

アナログ出力は、アンバランスRCAとバランスXLRを搭載。ヘッドホン出力については、シングルエンドとバランス両対応端子(3.5mm×2)を搭載する。ヘッドホン出力レベルはバランスが8.0 Vrms、シングルエンドが4.0 Vrmsとなる。

デジタルボリュームには、32ビット・オーバーサンプルド・デジタルボリュームコントロールを搭載。ライン出力はプリアンプモード/DACモード(固定)を切り替えできる。

消費電力は60W、外形寸法は440W×100H×330Dmm、質量は7.5kg。

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  • ジャンルD/Aコンバーター
  • ブランドAYRE
  • 型番QX-5 Twenty
  • 発売日2016年12月
  • 価格¥1,280,000(税抜)
【SPEC】●デジタル入力:USB…PCM 44.1〜384kHz(up to 24bits), DSD64,DSD128(DoP)、AESEBU/SPDIF/TOSLINK…PCM 44.1〜192kHz(up to 24bits),DSD64(DoP)、NETWORK…PCM 44.1〜192kHz(up to 24bits),DSD64(by Roon) ●ライン出力レベル:4.0Vrms@balanced, 2.0Vrms@single-ended ●ヘッドホン出力レベル:8.0Vrms@balanced, 4.0Vrms@single-ended ●消費電力:60W ●外形寸法:440W×100H×330Dmm ●質量:7.5kg