148万円で受注生産

HANSS acoustics、重さ16kgプラッター採用のアナログプレーヤー「T-60SE」

公開日 2016/11/28 17:29 編集部:小野佳希
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オーディオリファレンス インクは、ソリッドCNCアルミニウム加工によるブラックアノダイザー仕上げのプラッターの採用などで高音質化を図った、HANSS acousticsブランドの新アナログプレーヤー「T-60SE」を受注生産で発売する。価格は148万円(税抜)で、トーンアーム別売り。

T-60SE(ラックは別売)

厚さ200mm、質量16Kgという超弩級のソリッドCNCアルミニウム加工によるブラックアノダイザー仕上げのプラッターを搭載。これにより、外部からの共振を抑えるとともに、本体から伝送されるノイズ、振動等を低減。ターンテーブルの慣性質量を最大限に活かせるよう配慮したという。

そして重さ16Kgの超弩級ターンテーブルをスムーズに回転させるために、「Magnetic Suspension Low Friction Bearing with Stainless Steel Ball」を採用。プラッターをうけるシャフトの下部と軸受けの上部に強力なマグネットを使用することで、軸受け部のフリクションロスが少なくなり、掛かる負担を軽減できるという。また、スピンドル部には軽量、高剛性のセラミック素材を採用。これにより質量16Kgのプラッターを安定して回転させる構造にしているという。

ダブルアームに対応し、SME及びREGA用のマウントベースを標準装備。有効長210〜230mmまでのトーンアームが装備可能で、ロングアーム使用時にはオプションのアダプターが必要となる。

シャーシは本体からの振動及び外部からの共振を防ぐために、ベークライトにブラック・ブラッシュアノダイザー仕上げのアルミニウム板をサンドイッチ。上段は40mm(10mmアルミ/20mmベークライト/10mmアルミ厚の3枚積層)、下段は66mm(10mmアクリル/20mmベークライト/6mmアルミ/20mmベークライト/10mmアルミの5枚積層)となる。

また、このシャーシおよびプラッターを支えるために、アルミ削り出し3点支持構造の 「Magnetic Suspension Adjustable Feet」を使用。その構造はベアリング形状の接地部とソリッドアルミ製のケースから成り立っており、ベアリングのズレを防ぐ為に中心にセラミック製のガイド用シャフトを取り付け、ベアリング本体とケースをマグネットによってフローティングさせるという特殊構造を採用している。この「Magnetic Suspension Adjustable Feet」を3点支持で使用することで、外部共振及びターンテーブルの回転振動を減衰する特殊な設計にしているという。

モーターは、ターンテーブルから伝わる振動の影響を排除するために、スタンドアローン(独立型)のカスタムメイド・ACシンクロナス・モーターを、重量級のプラッターを回転させるために左右1基、それぞれ3本のシリコンベルトで駆動する方式を採用。

モーター本体は欧州製のカスタムメイドでシャフト部はセラミック製となっており、これをオリジナルのアルミケースに封入。 回転振動による影響の低減を図った。また、ベルトはシリコン製で、計6本を使用することで、ターンテーブルの共鳴を制御している。

モーターへの電源供給/スピードコントロールを兼ね備えたSC-30コントローラーを付属。主電源のON/OFF、33/45回転の切替やそれぞれのスピードの微調整が行える。

また、回転数の測定には独自の「G.R.S」(Generate Rotate, Synchronize)システムを採用。光学式の測定方式と液晶によるデジタル表示により、精度の高い回転数の測定が可能だとしている。また、G.R.S.システムの電源は本体とは別別電源としてACアダプターを採用。クリーンな電源を使用することでシステム自体の精度を高めたともしている。

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