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パワーアンプ/プリ内蔵ネットワークプレーヤー/スピーカーの3ラインナップ

テクニクス、プリアンプ内蔵ネットワークプレーヤーなど旗艦ライン“R1シリーズ”3機種

ファイル・ウェブ編集部
2014年09月29日
既報のとおり、パナソニックは本日オーディオブランド「Technics」(テクニクス)の復活を国内向けにアナウンス。日本市場でも商品を発売すると発表した。“リファレンスシステム”のR1シリーズと、“プレミアムシステム”のC700シリーズの2シリーズ展開。本稿ではR1シリーズ3モデルの製品詳細についてお伝えする。C700シリーズの詳細はこちら

リファレンスシステム:R1シリーズ いずれも2015年2月発売

リファレンスクラス:R1シリーズ

■パワーアンプ「SE-R1」¥1,580,000(税抜)


SE-R1
テクニクスブランドのフラグシップ・パワーアンプ。アンプは高精度なジッター削減回路とPWM変換回路を搭載したフルデジタルアンプ“JENO(Jitter Elimination and Noise-shaping Optimization)Digital Engine”を採用した。

JENO Digital Engineは、新開発した独自のジッター削減回路を搭載。従来のデジタルアンプで問題となっていたジッターによる時間精度の劣化と、マルチビット信号を1bit PWM信号に変換する際の誤差による歪みに起因する音質劣化を防げるのが特徴となる。

高精度なジッター削減回路とPWM変換回路を搭載したフルデジタルアンプ“JENO”を採用

この新開発回路は、ジッターによる音質劣化を抑制するノイズシェーピング方式のクロック再生成回路と、高周波帯域のジッターを抑制する高精度サンプリングレートコンバーターで構成されており、全帯域で理想的にジッターを削減するとのこと。

また、独自の高精度PWM変換回路を開発。独自のノウハウによってノイズシェーピングの速度や次数と最量子化数、PWMの階調数を最適化し、ハイレゾ信号のダイナミックレンジを損なうことなくPWM信号に変換することができるという。

SE-R1の背面部(IFAで撮影)

SE-R1の内部構造(IFAで撮影)

パワー素子には、GaN(ガリウムナイトライド)を用いたGaN-MOSFET Driverを採用。こちらは高速かつロスの少ないスイッチングができるのが特徴。シングルプッシュ構成でも十分な大電力アンプを構成できるため、シグナルパスを最短化し微小音〜大音量までリニアリティに優れた再生が可能だという。定格出力は150W+150W(8Ω)/300W+300W(4Ω)となる。

パワー素子には、高速かつロスの少ないスイッチングができるGaN-MOSFETを採用。

また、接続したスピーカーの特性に応じてアンプの周波数位相特性を補正する「LAPC(Load Adaptive Phase Calibration)」技術を採用。新開発のスピーカー負荷適応アルゴリズムにより、スピーカーを接続した状態でのアンプの周波数振幅位相特性を測定し、理想的なインパルス応答に補正するデジタル信号処理を行うことができるとのこと。これにより振幅と位相、両方の周波数特性を平坦化でき、空間表現豊かな音を実現したという。

接続したスピーカーの特性に応じてアンプの周波数位相特性を補正する「LAPC」を搭載


■ネットワークオーディオコントロールプレーヤー「SU-R1」¥838,000(税抜)


SU-R1
最大384kHz/32bit PCMと5.6MHz DSDに対応し、DSDのアシンクロナス伝送も可能なプリアンプ内蔵ネットワークプレーヤー。

SU-R1の背面部(IFAで撮影)

SU-R1のリモコン

「微小信号を扱うネットワークオーディオプレーヤーとプリアンプを同一筐体に構成しシグナルパスの最短化を図り、かつ高周波・大電流を扱うパワーアンプは別筐体とすることにより、微小信号へのノイズ混入を最小限に抑える」ことを目指したという。

この思想を実現すべく、信号劣化の少ないプリ・パワー間信号伝送をおこなう独自インターフェース「Technics Digital Link」を新開発。対応するプリアンプとパワーアンプをLANで接続し、音声信号とともに音量調整情報もデジタル伝送。パワーアンプ側のジッター削減回路で伝送時のジッターの影響を削減し、PWM変換の直前で音量調整を行う。オーディオ信号は最大384kHz/32bitまでサポート。LR独立で伝送可能なため、チャンネル間の影響を排除できるとのことだ。

独自インターフェース「Technics Digital Link」を新開発。音声信号とともに音量調整情報もデジタル伝送できる。

DLNAに対応し、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFFや、96kHz/24bitまでのALACなどのネットワーク再生が可能。DLNAはDMR/DMRに対応する。DSDは、PC接続とUSB type Bで接続しての再生となる。また、CDグレードの音楽信号をハイレゾにアップサンプリングできる同社独自技術「ハイレゾ リ、マスター」も搭載する。

またデジタル入力端子としてAES/EBU端子1系統、同軸デジタル(192kHz/24bitまでの出力に対応)3系統と光デジタル(同96kHz/24bitまで)1系統、USB type A/type B端子を用意。各インターフェースにはアイソレーションを行い外部からのノイズ混入を防ぐ。さらに、ジッターリムーバーも搭載している。


各インターフェースにもノイズ混入等を防ぐ様々な機構が用意されている
LAN入力に対してはコモンモードフィルターを、デジタルインターフェースに対してはパルストランスを採用し外部ノイズを遮断。USB入力には、低誘電損失/高耐圧/温度安定性に優れるルビーマイカ採用コンデンサーと、磁気歪みに強い非磁性カーボンフィルム抵抗によるパワーコンディショナーを搭載してノイズ混入を防いでいる。

電源部にはRコアトランスをアナログ/デジタルそれぞれ専用に搭載。電源部を独立させることでノイズ混入を防いだ。さらに、大電流型ショットキー・バリア・ダイオードや、部品メーカーと共同開発したカスタムメイド電解コンデンサーによる整流回路、安定化電源を組み合わせ、電源のローノイズ化も図っている。


■スピーカーシステム「SB-R1」¥1,348,000(1本/税抜)


SB-R1
点音源、リニアフェーズ思想をベースとしたリファレンススピーカー。新開発の「同軸平板2ウェイユニット」を1基、仮想同軸用アッパーウーファーユニットを2基、Lowerウーファーユニット2基の合計5スピーカーを搭載している。再生周波数帯域は20Hz〜100kHz(-16dB)までと広帯域で、フルオーケストラの大太鼓やパイプオルガンの最低音、ハイレゾ音源の高調波も再生可能だという。各ユニットのクロスオーバー周波数は300Hzと2〜2.5kHz。

SB-R1のカットモデル(IFAで撮影)

ターミナル部

「同軸平板ユニット」とは、カーボンクロススキン材+アルミハニカムコアがサンドイッチ構造の平面振動板を使った16mmミッドレンジユニットと、カーボングラファイト振動板&トッププレートを上下2個のネオジウムマグネットで挟んだ高効率磁気回路を採用した2.5cmドーム型トゥイーターを同軸配列したもの。

新開発の「同軸平板2ウェイユニット」を搭載している

同軸平板2ウェイユニットの構造図

磁気回路には大型マグネットや銅キャップ、銅ショートリングを採用。さらに占積率の高いエッジワイズ巻き線を使ったショートボイスコイルを使用している。

ウーファーは、アラミド繊維と竹繊維を混ぜて内部損失を高めたパルプコーンを採用。振動板にはカーボンクロス積層複合材を使用したオリジナルのものを使用している。磁気回路にはダブルマグネットと銅リングを使い、歪みを抑えた。さらに共振分散構造採用のダイキャストフレームを使用している。

キャビネットは不要共振や回折反射、定在波を排除するエンタシスフォームキャビネットで、同軸平板ユニット用に50リットル、Lowerウーファー用に50リットルの容積を確保。容積を二分割することにより、上下方向で発生する低次の定在波を排除したという。さらに、各ユニットの使用帯域や容積の特性にあわせて吸音材の素材と配置を最適化している。

スピーカーフレーム外周を覆うリングは高内部損失材料を採用し、スピーカー振動板以外からの不要音を排除した。またバッフル板は厚み50mmで、ユニットを強固に支えるとともに不要共振を抑えている。

外観はピアノフィニッシュ仕上げ。塗装、サンディング、ポリシング工程を何度も繰り返し、職人技によって磨き上げられているとのことだ。


【問い合わせ先】
パナソニック
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドTECHNICS
  • 型番SE-R1
  • 発売日2015年2月
  • 価格¥1,580,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:150W+150W(8Ω)、300W+300W(4Ω) ●アナログ入力端子:RCAアンバランス×1、XLRバランス×1 ●デジタル入力端子:Technics Digital Link×1 ●外形寸法:480W×239H×564Dmm ●質量:約54kg
  • ジャンルネットオーディオプレーヤー
  • ブランドTECHNICS
  • 型番SU-R1
  • 発売日2015年2月
  • 価格¥838,000(税抜)
【SPEC】●アナログ入力端子:ライン×2 ●デジタル入力端子:AES/EBUデジタル×1、同軸デジタル×3、光デジタル×1、USB-A、USB-B ●アナログ出力端子:RCAアンバランス×1、XLRバランス×1 ●デジタル出力端子:Technics Digital Link×1、AES/EBUデジタル×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1 ●ヘッドホン出力:1 ●ネットワーク端子:LAN ●外形寸法:480W×118H×391Dmm ●質量:約17kg
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドTECHNICS
  • 型番SB-R1
  • 発売日2015年2月
  • 価格¥1,348,000(税抜・1本)
【SPEC】●型式:3ウェイバスレフ型 ●使用ユニット:ウーファー…16cmコーン型×4、ミッドレンジ/トゥイーター…同軸16cm平面型×1/2.5cmドーム型×1 ●再生周波数特性:20Hz〜100kHz(-16dB)、28Hz〜90kHz(-10dB) ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:408W×1,260H×522Dmm ●質量:約76kg(1本)

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