iPod/iPhoneデジタル接続にも対応

ケンウッド、Bluetooth再生音質を高めたミニコンポ“K-Series”「K-531」【更新】

公開日 2012/08/23 11:32 ファイル・ウェブ編集部
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JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのコンパクトなオーディオシステム“K-Series”に、Bluetoothによるワイヤレス音楽再生機能を搭載したセパレートコンポ「K-531」を9月上旬に発売する。価格はオープンだが、45,000円前後での販売が予想される。

K-531/シルバー

K-531/ブラック

本機は2009年11月に発売された「K-521」をベースに、Bluetoothレシーバーの搭載と高音質再生技術を追加した後継モデル。スマートフォンユーザーを意識し、Bluetooth機能を搭載することで、ワイヤレスによる簡便な音楽再生を可能にした。

スマートフォンユーザーを意識して商品開発を行った

本機のコンセプト

システムはBluetooth機能やデジタル接続対応のiPod/iPhoneドック、FM/AMチューナー、CDプレーヤー、USB再生機能を搭載するセンターユニットと、2ウェイ・バスレフタイプのブックシェルフスピーカーで構成される。センターユニットのカラーバリエーションはシルバーとブラックの2色を用意している。

センターユニット

背面端子部

本体搭載のBluetooth機能は標準規格Ver.2.1+EDRに準拠。A2DP/AVRCPプロファイルもサポートする。コーデックはSBCに対応し、apt-XやAACには対応しない。

Bluetooth再生時の音質を高めたことが本機の大きな特徴。同社では「一般的にBluetoothは音がそれほど良くないと言われているが、それを払拭するため、様々な工夫を凝らした」(同社)という。

まずは、Bluetooth信号処理やUSBデコーダーを含むデジタル信号処理部を新たに設計。さらに回路上でもBluetooth/USB基板は、アンプ基板とは分離し、相互の干渉を抑制することで、音質に配慮した設計としている。

Bluetooth信号処理やUSBデコーダーを含むデジタル信号処理部を新たに設計

本機のリモコン

さらにBluetooth/USB信号処理に専用DSPを採用。これにより細かな設定が可能となり、これもBluetooth接続時の音質向上に寄与したという。たとえばBluetoothのビットレートは、接続するセットやデバイスに応じて適宜切り替えることで、なるべく高ビットレートで伝送するよう工夫した。「他メーカーではビットレートを固定する手法もあり、安定した通信を行う方法もあるが、これでは情報量が減ってしまう。Bluetoothの実力を最大限発揮できるように注力した」(同社)。

Bluetooth音質向上のための音声処理技術「Bluetooth Sound Enhancer」も新開発し、搭載した。Bluetoothで音痩せしがちな低音域と、情報量が不足気味の中高域の情報をアンプ回路内のDSPによって補正する。

「Bluetooth Sound Enhancer」も新開発

iPod/iPhoneのドックコネクターはセンターユニットの天面に配置。デジタル接続対応により高品位な音楽再生が楽しめる。

またUSB端子も、本体上部のドック端子部横に装備。USBメモリーに保存したWAV(DRM非対応)/WAV/MP3形式のファイルが再生できる。WAVは96kHz/24ビットのハイレゾ音源の再生も可能だ。

CDやデジタル入力音源の再生時には独自の補間技術「Supreme EX」により、さらに高品位な再生を可能にした。「音楽CDモード」と「音楽ファイルモード」の、それぞれリスニングする音源の特性に合わせた2つのモードを備えている。

独自の補間技術「Supreme EX」

ベースとなる基本音質もブラッシュアップ。アンプ部はL/R各チャンネルごとに独立して配置。実用最大出力は40W×2。CDやiPod/iPhone、USBなどデジタル入力に加え、Bluetoothの音楽信号も、新開発のフルデジタルプロセッシング回路で処理。これにより鮮度の高いサウンドを実現したという。

ベースとなる基本音質もブラッシュアップ。写真は本機のブロック図。フルデジタル処理を行うのが特徴だ

スピーカーは15mm厚のMDFを全周に採用した四方留め構造。ソフトドーム型トゥイーターとピュアホワイトコーンウーファーとの組み合わせで、安定した音楽再生を可能にしている。

さらに、音響パワー補正技術「CONEQ」の採用により、タイムアラインメントを補正し、音の偏りやリスニングポイントによる音の印象の違いを低減。再現性に優れたリスニング環境を提供する。

音響パワー補正技術「CONEQ」の採用

そのほか機能面では、CDやチューナー、外部入力から、USBメモリーなどUSBデバイスへの録音が行える。CDからの録音はCDの全曲録音と一曲録音の両方に対応している。またチューナータイマー録音機能も装備し、録音時には30分ごとの自動分割やマニュアル分割が可能だ。


【問い合わせ先】
JVCケンウッド カスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87

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  • ジャンルハイコンポ
  • ブランドKENWOOD
  • 型番K-531
  • 発売日2012年9月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)
【SPEC】
<レシーバー部>●実用最大出力:40W+40W (JEITA 4Ω) ●入出力端子:AUX入力、AUDIO入力、USB、iPodドック、AUX録音出力 ●定格消費電力:45W ●外形寸法:200W×95H×299Dmm ●質量:2.3kg
<スピーカー部>●形式:2Way・バスレフ ●スピーカーユニット:110mmコーン型ウーファー、25mmドーム型トゥイーター ●定格インピーダンス:4Ω ●最大入力
:40W ●外形寸法:スピーカー 140W×237H×236Dmm ●質量:3.4kg(1本)