METRONOME TECHNOLOGYの新CDプレーヤーもデモ

<TIAS>エレクトリブースにMAGICO新スピーカー「Q3」など初登場/PASS新モノパワー「Xs-300」も試聴可能

公開日 2011/11/03 20:01 ファイル・ウェブ編集部
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ガラス棟5F G502にブースを設ける(株)エレクトリ。MAGICOの金属キャビネット採用スピーカー新製品「Q3」「Q1」に注目が集まっている。

エレクトリの試聴ブース

MAGICO「Q3」(写真右)「Q1」(左)

「Q3」は当初9月1日からの発売とアナウンスされていたが、11月からの発売に変更された。同ブランドのQシリーズ「Q5」に続くシステムで、5ドライバー、3ウェイのフロアスタンドスピーカーだ。インターナショナルオーディオショウが実機初登場となる。

Q3の内部構造。内部にも金属を使用している

こちらはQ1の内部構造

制振性を強化した、ハードアノダイズ仕上げのアルミニウムと真鍮からなる完全密閉型キャビネットを採用しているのが大きな特徴。前後のバッフルは真鍮製、内部フレームはアルミ切削材。ドライバーはカーボンナノチューブダイアフラムを採用したもので、ボイスコイル口径が4インチと大きく、入力への反応が良いのが特徴だ。キャビネットが余計な振動を発生させないため、色づけのない音再生を実現するという。価格は4,725,000円(ペア・税込)。

カーボンナノチューブを市松模様に織り上げた振動版を採用

ボイスコイル口径が大きく、反応が良いのも特徴だという

また、同じく今月から発売となる「Q1」も音を聴くことができる。7インチ口径のカーボンナノチューブダイアフラム採用ウーファーとMBe-1トゥイーターからなる2ウェイブックシェルフスピーカーで、「点音源の良さを提案するモデル」(同社説明員)とのことだ。

こちらもキャビネットは#6061アルミニウムと真鍮でできた密閉型で、制振性を確保。スタンドも同じく#6061アルミ合金でできており、ネジで留める一体型設計となっている。こちらは294万円(ペア・税込)。

「Q3」「Q1」と組み合わせて試聴デモが行われているのが、年末発表予定のPASSのモノパワーアンプ「Xs-300」だ。出展されているのはまだプロトタイプとのこと。ペアで予価1,000万円を見込んでいる。

PASSのモノパワーアンプ「Xs-300」

特徴は、東北大学の西澤潤一氏の手によるPASS独自のトランジスタを搭載している点。「真空管の良さを実現できるIC」(同社説明員)なのだという。

年末発売予定の新製品では、METRONOME TECHNOLOGYのCDプレーヤー「CALYPSO」のプロトタイプも試聴することができる。こちらは価格未定とのことだが「220〜230万円程度になるのではないか」(同社説明員)という。

METRONOME TECHNOLOGYのCDプレーヤー「CALYPSO」のプロトタイプ

本機は「KALISTA」を手頃にしたモデルという位置付け。アクリルプレートを2枚から1枚に変更し、価格を抑えたという。プロトタイプのため、製品版として発売される際は、今回出展されたものとは多少デザインが変わる可能性があるとのことだ。

ATCの新スピーカーも、年末の発売を予定。こちらはMDFキャビネットを採用した3ウェイスピーカーで、「SCM100TA SE」はアンプを内蔵したアクティブタイプ、「SCM100T SE」はパッシブタイプとなっている。展示されているのはプロトタイプ。価格はペアで300万円前後になる見込みとのことだ。

ATC「SCM100TA SE」(プロトタイプ)

そのほか、既に発売中のモデルだがNeumann(ノイマン)のスタジオモニタースピーカー「KH 120 A」(ペア税込189,000円)にも注目だ。マイクメーカーとしてプロオーディオ用製品を送り出すノイマン初のスタジオモニタースピーカーで、アルミニウムキャビネットに25mmトゥイーターと130mmウーファーを搭載。4ポジションの低・中・高域のイコライザーも用意している。スタジオモニターとしてはもちろん、PCと組み合わせたネットオーディオ用スピーカーとして使うことも可能。外形寸法182W×277H×220Dmm、質量6.2kgとコンパクトでデスクトップに置きやすいサイズ。「大変人気のモデル」(同社説明員)という。

ノイマンのスタジオモニタースピーカー「KH 120 A」

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