同軸デジタル経由の192kHz/24bitオーディオ入力にも対応

アキュフェーズ、自社開発ドライブ搭載のCDプレーヤー「DP-510」を発売

公開日 2010/05/14 18:35 ファイル・ウェブ編集部
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アキュフェーズ(株)は、自社開発によるCD専用ドライブを搭載したプレーヤー「DP-510」を6月上旬に発売する。価格は451,500円(税込)。


DP-510
本機は2006年11月に発売された、自社開発ドライブ搭載のCDプレーヤー「DP-500」(関連ニュース)をリファインしたモデル。同ライブの高精度化、DAコンバーター部の高機能化を果たしている。

CDドライブはDP-500で蓄積したメカ技術をベースに、外部振動を受けにくい筐体構造と回転時の無共振化、低重心化を図った。また静寂でスムースなローディング機構にも配慮し、ハイエンドCDトランスポートにふさわしい、高精度なメカニズムを実現している。CDドライブ本体は、金属シャーシで強固に固定し、メカ・ベースを高剛性かつ重量級の構造としている。一方で心臓部のトラバース・メカは軽量化をはかり、ベースからフローティングさせた分離構造とした。大型のブリッジカバーが土台になるメカ・ベースに固定され、強固な一体型構造体を形成。この筐体全体を4個の鋳鉄製大型脚部で支える構造となっている。

トレイ部分はアルミ・ブロックを削りだし、スムースなローディング機構を実現。インシュレーターには振動減衰特性に優れたハイカーボン鋳鉄を使用している。

CDドライブのコントロールにはフルデジタル方式を採用。これによって細やかな適応型制御が可能になり、ディスク毎にサーボ回路の最適設定が実現されている。コントロールが安定することで、エラーの発生も限りなく少なくし、動作の安定化も図られるという。CDアクチュエータードライブは2つのアンプで駆動するバランス駆動回路を用いており、アースへの電流の流れ込みを防ぎ、他の回路からも分離させることで不要な信号の干渉を回避する構造としている。レーザーピックアップには小型RFアンプを内蔵し、ノイズに妨害されやすい微少なピックアップ出力をその場で増幅して送り出すことにより、雑音による妨害を防いでいる。

プロセッサー部には同社独自の「MDS++方式DAコンバーター」を搭載。厳選された超高性能ΔΣ型DACを、本機では6個並列で駆動させる方式を採用し、高い変換精度を確保し、歪率特性やノイズ特性などを大幅に改善している。アナログフィルターにはアンバランス/バランス出力を独立で構成した、5次のバターワイス型ローパスフィルターを採用する。

このDAコンバーターの能力を単独でも発揮させるため、外部デジタル機器が接続できる同軸・光デジタル端子を2系統備える。同軸端子からは192kHz/24bitまでのオーディオ入力が可能。光端子は96kHz/24bitまで対応する。またトランスポート出力端子も同軸と光端子を備えており、。レコーダーと接続すれば、本機をCDトランスポートとしてデジタル録音することも可能だ。トランスポートとプロセッサーは完全に独立して動作するため、外部入力動作に切り替えても、本機のCDトランスポート動作は継続する。このため、デジタル・ヴォイシング・イコライザー「DG-38」と組み合わせてデジタル音場補正を行うこともできる。

電源トランスは、デジタル/アナログの捲線を分離し、高周波ノイズや電気的干渉による音質劣化に対して万全の対策を施している。


【問い合わせ先】
アキュフェーズ(株)
TEL/045-901-2771

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  • ジャンルCDプレーヤー/トランスポート
  • ブランドACCUPHASE
  • 型番DP-510
  • 発売日2010年6月上旬
  • 価格¥451,500(税込)
【SPEC】●周波数特性:4Hz〜20kHz ±0.3dB ●全高調波歪率:0.001%以下(20Hz〜20kHz間、24bit入力時) ●S/N:114dB ●ダイナミックレンジ:110dB以上(24bit入力時) ●消費電力:18W ●最大外形寸法:465W×151H×393Dmm ●質量:17.8kg