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<高橋敦のTIAS2006>「CM1」のトールボーイ版、話題のB&W「CM7」を聴く

2006年10月21日

見た目的にはCM1のトールボーイ版であり、シンプルなスクウェア形状でウッド仕上げ
マランツコンシューマーマーケティングのブースではB&Wの40周年記念モデル「Signature Diamond」が話題の中心であるが、そちらは多くの方にとって実際に購入できる価格ではないだろう。

そこで、憧れのハイエンドを聴きたいのはもちろんだが現実的な価格帯の製品もチェックしておきたいという方に押さえておいてほしいのは同じくB&Wの「CM7」(121,800円/1本)だ。

型番と外観からわかるように、圧倒的なコストパフォーマンスで世界的な大ヒットとなっているコンパクトブックシェルフ「CM1」のトールボーイ版である。このクラスでは珍しく、2.5ウェイではなく完全な3ウェイとなっており、特にミッドレンジとウーファーが特徴的。


B&Wのトレードマークであるイエローケブラーのミッドレンジとブラックのウーファーのコントラストが映える

ディンプル処理されたバスレフポート、バイワイヤ対応の端子部もCM1と同仕様。ポートに挿入して低域を調整
ミッドレンジはB&Wおなじみのケブラー素材で、「800D」などと同じ製法のまま小口径化されているため、追従性はさらに高いという。そしてそのミッドレンジの速さに置き去りにされないために用意されたのが極薄ペーパーケブラーコーン採用のウーファー。これらが中低域の速さを生んでいるとのことだ。なお、トゥイーターはCM1と同じくアルミニウム・ドームで、キャビネット内にノーチラスチューブが仕込まれている。

実際の音だが、想像通りの面と意外だった面、両方あった。想像通りだったところは澄んだ音色・音場。当然ながらCM1と同傾向、しかもかなり近い感触であるということだ。例えば男声コーラスのハーモニー。ハーモニーとは音の重なりだが、滲まずに別の声として明確に分離しているからこそきれいに重なる。レンジの広さなど基本的なところは、改めて言うまでもなく優秀である。

意外だったのは低域の充実の方向性。フロア型になったということで単純に量感がアップしているのかと思いきや、量感はそれほど強く感じさせない。前述のウーファーのもたらすものなのだろうが、量感よりも、スコーンと軽い速さのインパクトが強い。高域・中域ともども、ハイスピード&クリア。それでいて、教室程度のブースの空間を十分に鳴らしきる余裕も見せる。

CM1と同じく、そのクリアさの故にあっさりとしていて物足りなく感じる方もいるかもしれないが、独特のコクや味わいよりも雑味なしのキレがほしいという方には、最小の投資で最大の満足感を得られるであろう選択肢の最右翼と言えよう。

(高橋 敦)
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