ビクター、表面全てが振動板の「呼吸球式スピーカー」を開発 − 商品化も視野に

公開日 2006/09/14 17:27
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試作機は黒と白を製作
日本ビクター(株)は、自然で理想的な音場再生を実現する「呼吸球式スピーカー」を開発したと発表し、本日記者発表会を開催した。

「呼吸球」とは全方面に均一に増大・縮小する球体のこと。スピーカーに応用することで、自然で理想的な音場再生を実現する“理想音源(点音源)”に近い性質を実現することができる。

同社が開発した呼吸球式スピーカーは12面体構造を採用し、底面を除く全ての表面が音の放射面となり、全ての方向で同じ周波数特性の再生を実現している。


キャビネット形状による特性の違い

エッジをゴム系の素材で連結している

表面全てが振動板のため高効率の再生が可能
球体は直径10cm相当で、5角形のセグメントに分割されており、各セグメントをダイナミック方式により11個のドライバで駆動する。これにより、10kHzまで±1dB以内という均一な指向特性を実現し、自然な音場再現を可能にしている。

振動板は、11枚の5角形振動板をエッジのみで連結し、スピーカーの表面が全て放射面となる連結振動板を開発、採用した。これによりフレームやキャビネットからの影響を排除している。また各振動板は、広い周波数範囲を平坦に再生する独自のワイブルカーブド振動板を採用している。


米本正氏

「Lライン/Hライン」の展開を行う

同社独自のスピーカー技術の歴史


デモでは筒状のウーファーを組み合わせた
発表会にはAV&マルチメディアカンパニーの米本正氏が出席し、同社のオーディオへの取り組みを説明した。同社は、デジタルオーディオなど市場の変化に素早く対応する「Lライン」の商品と、本物の音を追求する「Hライン」の商品の2ラインを展開していく。今回の「呼吸球式スピーカー」では、1967年に発売した多面体スピーカー「GB-1」のころから理想として目指してきた“理想音源”を実現できたという。

なお、発表会で行われた再生デモでは、250Hz以下の低音を別筐体のウーファーで再生した。本技術を採用したスピーカーは2007年内の商品化を目指しており、実際の商品もほぼ同じくらいのサイズになる予定。ウーファーを別に用意するかどうかなど、詳細は検討中とのことだ。

(Phile-web編集部)

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