トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2021/06/04 06:30
DGP2021 SUMMERで「総合金賞」を受賞!

圧倒的な描写力を誇る大口径標準レンズ、ニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」特別レビュー

山田久美夫

前のページ 1 2 3 4 次のページ


デジタルイメージングの総合アワード「デジタルカメラグランプリ2021 SUMMER」(以下、DGP2021 SUMMER)において、ニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」が、ミラーレス用交換レンズ部門の総合金賞、および部門金賞の2冠に輝いた。

本レンズは、ニコンのミラーレスカメラ「Zシリーズ」向けの交換レンズ「NIKKOR Z レンズ」に新たに加わった、最新のフルサイズ対応大口径標準レンズ。NIKKOR Z レンズの中でも、より高い基準をクリアした「S-Line」に属するレンズである。

■NIKKOR Z 50mm f/1.2 S


SPEC ●焦点距離:50mm ●絞り値:F/1.2-F/16 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ82mm ●外形寸法:約φ89.5mm×150mm ●質量:約1090g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ニコンZ

ニコンは、Zシリーズおよび「ニコン Z マウントシステム」の立ち上げにあたり、システムの基盤であり、思想そのものといえるマウントを一新。レンズ設計の自由度を向上させ、光学性能をよりいっそう高めるため、大口径かつショートフランジバックを採用した「Zマウント」を新たに開発した。

そのZマウントを採用したレンズ群がNIKKOR Zレンズであり、システムの立ち上げから3年弱が経った現在、ラインアップはテレコンバーターまで含めて18本にまで増加。その中で“これぞNIKKOR Z レンズ!”といいたくなる代表的なレンズとして注目を集めているのが、昨年12月に登場した本レンズ、「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」である。


「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」のレンズ構成図。Zマウントの大口径かつショートフランジバックにより、光を無理に屈折させずにイメージセンサーに届けられる理想的なレンズ構成を実現している
NIKKOR Zレンズを代表する大口径標準レンズというと、本レンズよりも先に発売された「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を思い浮かべる方も多いだろう。

だが、このレンズは、一切の妥協を排して光学性能をとことん追求したNIKKOR Z レンズの最高峰ではあるが、マニュアルフォーカス専用であり、価格も高額かつ受注生産。いわばシリーズの“象徴”というべきレンズである。

一方、本レンズは、光学性能を追求しつつも、各社含めた同クラスレンズと比べて標準的な価格設定を実現、オートフォーカスにも対応と、いわゆる一般撮影向きの大口径標準レンズだ。

つまり、前述の「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」が技術の粋を結集させたNIKKOR Z レンズのフラッグシップであるのに対し、名実ともにNIKKOR Z レンズの代表格というべき存在が、本レンズだといえるだろう。

至高の立体感を堪能させる圧倒的な描写力

前のページ 1 2 3 4 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB