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公開日 2026/07/16 12:02
最新型HDAM-SA3などで高音質化

マランツ、HDMI搭載の新入門プリメイン「MODEL 70」。aptX AdaptiveでのBluetooth送受信にも対応

編集部:小野佳希


マランツは、エントリーモデルながらも独自高速アンプモジュールHDAM-SA3の最新型を採用するなど高音質化を図ったプリメインアンプ「MODEL 70」を8月下旬に発売する。カラーバリエーションはシルバーゴールドの1色のみで、価格は143,000円(税込)。


フルディスクリート電流帰還型パワーアンプや大容量かつ高品位の電源回路、高精度電子ボリューム搭載のプリアンプ部などによって高音質化を図ったプリメインアンプ。MM型カートリッジ対応フォノイコライザーやHDMI ARC入力も備えるほか、Bluetoothにも対応し、送受信ともにaptX Adaptiveをサポートしている。


パワーアンプには、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAM-SA3の最新型を用いた、フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用。HDAM-SA3回路の初段の電流源を抵抗から定電流回路に変更し、電源ラインの変動による音質への影響やハムノイズの流入を大幅に低減し、さらに明瞭なサウンドを実現したという。


ヒートシンクを大型化することにより冷却効率が向上。急速な温度変化を抑制することで動作安定性を向上させた。


パワーアンプの直近にブロックコンデンサーおよび整流回路、平滑回路をレイアウトしたショート・パワーライン・レイアウトを採用。これにより、瞬時電流供給能力の向上を図ったという。


このレイアウトでは大電流ラインを最短距離で結び、左右チャンネルを対称に配置することで、瞬発力と優れた空間表現力を両立したとのこと。また、パワーアンプの出力から基板パターンではなく、ケーブルによって出力リレーに接続することで経路を最短化している。


電源部には、シールドケース付きの大容量トロイダルトランスを搭載。磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドとシールドケースによる2重シールドを施すことでノイズ対策を行っている。


平滑回路にはMODEL 70専用にサプライヤーとチューニングを重ねて開発したというカスタムブロックコンデンサー(15,000μF 63V)を採用。様々な箔、電解紙、電解液の組み合わせをテストして厳選し、大容量とすることで、大電流、低周波の通過時に発生する電圧降下を抑え、高速かつ安定した電源供給能力を実現しているという。


プリ部には、可聴帯域外に至るまで優れた特性を備えるという高性能ボリュームコントロールICを採用した。これによってチャンネル間のクロストークとギャングエラーの最小化を図ったと同社は説明している。


ゼロクロス検出によるゲイン切り替えで、ボリューム操作時にクリックノイズが発生することもないとのこと。加えて、加速度検出システムにより、ゆっくり回すと小さなステップで高精度に、速く回すと素早く音量を調節することができる。さらに、可変抵抗体を使用していないため、ボリュームパーツの経年劣化に伴う音質の変化もなく、長期にわたり安心して使うことができるとも説明している。


なおアナログボリュームを使用した場合と比較して、約30cmの信号経路の短縮を実現。入力端子からパワーアンプまでの経路を最短化することでS/N比が8dB向上している。


系統別に独立電源回路を装備した。パワーアンプとは別にプリアンプ、フォノイコライザー、デジタル回路、リレー用電源にそれぞれ専用の整流/平滑/レギュレーター回路を設け、相互干渉を排して高音質化を図っている。


さらに、上位機のMODEL 50やMODEL 60nでも採用されているマランツ専用のカスタム電解コンデンサーや新開発カスタムコンデンサー、新採用の低インピーダンスコンデンサーを投入し、徹底した音質チューニングを施したとアピールしている。


MM型のカートリッジに対応するフォノイコライザーを独立した基板にレイアウト。MOS-FET入力回路を採用し、入力のカップリングコンデンサーを排除することで、信号の純度を高めている。また、音質対策として、サウンドマスターがリスニングテストを繰り返して厳選したカスタム電解コンデンサー、高音質フィルムコンデンサー、金属皮膜抵抗などの高音質パーツを使用している。


ARCやCEC対応のHDMI端子を1系統装備し、テレビと接続して使用することも可能だ。テレビと電源ON/OFFを連動させたり、テレビのリモコンでMODEL 70の音量を調整したりすることができる。192Hz/24bitのPCM信号に対応する。


送信・受信両方に対応したBluetooth機能も装備。スマートフォンなどからの音楽をワイヤレス再生したり、本機からの音声信号をBluetoothヘッドホンに飛ばすことができる。


コーデックは、受信時がaptX Adaptive、aptX HD、aptX、AAC、SBCに対応。送信時はAACを省いたaptX Adaptive、aptX HD、aptX、SBCをサポートする。また、AVRCPプロファイルにも対応しているため、本機のリモコンで再生、一時停止、スキップなどの操作を行うこともできる。最大6台までのBluetooth機器とペアリング可能。



デジタルフィルター切り替え機能も搭載する。CDやPCM系のファイルを再生する際に、好みに合わせて2種類の特性を切り替えることができる。


デフォルトで設定されている「Filter 1」は、インパルス応答がプリエコー、ポストエコーともに短い特性。「非常に正確なサウンドステージとスムースなトーンバランス」だとのこと。


「Filter 2」は非常に短いプリエコーと、プリエコーに比べて長いポストエコーの非対称インパルス応答の特性。「ニュートラルなトーンバランスで、Filter1と比べるとわずかに明るい音調」だという。


プリアンプ回路やデジタルオーディオ回路には、導電性高分子コンデンサー、ハイブリッドコンデンサー、低インピーダンス電解コンデンサー、チップ型薄膜抵抗、リード型金属皮膜抵抗、オーディオグレードのカーボン抵抗など、リスニングテストによって厳選したという高音質パーツを贅沢に使用しているとのこと。これらのパーツを各回路の最適な箇所に用いることで、全体の音質をベストな状態にまとめ上げたとアピールしている。


ノイズ対策も徹底したと同社は説明。デジタルオーディオ基板、D/A変換回路はメイン基板から独立した専用基板に配置し、スチール製のシールドによって相互干渉および外来ノイズからの影響を排除した。


電源回路とオーディオ回路の物理的な距離を大きく取り、その間にシールドとして機能するヒートシンクを配置するレイアウトにより、電源回路から発生するノイズおよび漏洩磁束によるオーディオ信号への影響も遮断。基板やシャーシを固定するビスやワッシャーの種類を使用する箇所に応じて変更してグラウンドインピーダンスも最適化している。


加えて、前述のBluetooth機能をオン/オフ可能にしたり、ディスプレイを消灯する機能においても、アナログ音声信号に影響を与える周辺回路からのノイズを抑制している。


スピーカー出力および音声入出力端子には金メッキ処理を施すことで経年劣化の防止に配慮。フルドット式の有機ELディスプレイは、明るさを4段階で調節することができる。


入力端子には前述のHDMIのほか、アンバランス×3、PHONO(MM)×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1を装備。出力端子には2.1chプリアウト×1、ヘッドフォン×1を備え、マランツリモートバス(RC-5)入出力端子も装備している。


定格出力は4Ω時に65W+65W、8Ω時に50W+50Wで、全高調波歪率は0.08 %(20Hz–20kHz、両チャンネル同時駆動、8Ω)、周波数特性は5Hz-100 kHz(±3dB)、ダンピングファクターは100以上(8Ω、20Hz–20kHz)。

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