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公開日 2025/11/07 11:00
「PSRMモジュール」「Tang-ku-laアーキテクチャ」採用

TOPPING、フラグシップDAC「D900」とヘッドホンアンプ「A900」。独自モジュールやアーキテクチャで音質追求

編集部:太田良司

(株)MUSINは、同社取り扱いのTOPPINGブランドにおいて、フラグシップD/Aコンバーター「D900」と、同じくフラグシップのヘッドホンアンプ「A900」を11月14日(金)に発売する。価格は「D900」が295,020円、「A900」が198,000円(価格はいずれも税込)。



上が「D900」、下が「A900」


両機組み合わせての使用を想定し、共通のインダストリアルデザインを採用。TOPPINGのサウンドクオリティ追求を反映した設計思想を筐体デザインにも落とし込み、セパレート運用での統一感も重視したという。D900とA900を組み合わせることで、同社は「卓越したリスニング体験」を提供できるとしている。


また、共通で2型のLCDを搭載し、12VトリガーIN/OUT(各3.5mm)を装備。電源は100-240VACの50Hz/60Hzに対応。


D/Aコンバーター「D900」



「D900」


D/AコンバーターのD900は、同社が “スタンドアローンフラグシップHiFi DAC” と位置づけるモデル。自社開発の1bitディスクリートDAC「PSRMモジュール」を採用し、電源システムへのノイズ干渉を抑えた設計とした。


PSRMモジュールは、超高速スイッチングロジックICと高精度電圧リファレンス回路で構成される1bitディスクリートDACアーキテクチャ。部品や構成を厳格に選定しているとのことで、これによって電源システムへのノイズ干渉を最小限に抑え、卓越した性能を実現するための基盤となるセクションのひとつだという。


同モジュールにおける電圧リファレンス回路は安定性に優れノイズ影響のないという純粋な抵抗式リファレンス電源設計を開発して採用。電圧リファレンス電源設計とスイッチングロジックの相乗効果により、THDは-140dB未満、SNRは131dBというスペックを実現している。


I/V変換回路も新規開発して搭載。により、低歪みのオペアンプICと、超低ノイズのディスクリート部品で構成することにより、PSRMモジュールからピュアな電圧出力を可能にし、十分なダイナミクスと没入感のあるサウンド体験を提供するという。



自社開発のPSRMモジュールを搭載


前述のとおりA900との組み合わせを想定しているが、独立プリアンプ回路を内蔵しているため、アクティブスピーカーやパワーアンプと本機のみを組み合わせたシステム構築も行える。そのほか、0.5dB刻みでボリュームを制御できる。


入力はUSB-B/USB-C/光デジタル×2/同軸デジタル×2/AES/I²S(I2S-LVDS)を装備。Bluetoothにも対応し、コーデックはLDAC/aptX Adaptive/aptX HD/aptX/AAC/SBCをサポートしている。Bluetoothバージョンは5.1。


対応サンプリングレートはUSBとI2SでPCMが最大768kHz/32bit、DSDは最大22.4MHzのネイティブ再生に対応。COAX/OPT/AESは最大でPCM 192kHz/24bit、DSD 2.8MHzのDoP再生対応となる。


出力はXLR(Line Out/PRE)を装備。周波数特性は20Hz-20kHzで±0.3dB、20Hz-40kHzで±1.0dB。



D900の背面


外形寸法と質量は、330W×210H×57Dmm/2.52kg。


ヘッドホンアンプ「A900」



「A900」


A900は、新開発の「Tang-ku-laアーキテクチャ」を採用し、最大22,000mW@16Ωの出力を実現するフラグシップヘッドホンアンプ。


「Tang-ku-laアーキテクチャ」は、特許取得済みの3ステージ差動増幅回路で、潜在ノイズと高調波の歪みを低減するという。


この回路によって、ダイナミックレンジはTOPPINGのデバイスの中でも過去最高値となる151dBという性能を達成。全帯域THD(90kBW)も0.00003%まで向上した。


さらに、この新技術は回路の熱発生を効果的に低減することで、回路の熱疲労を低減し安定性を向上させ、熱ノイズを最小限に抑えるとのこと。


Tang-ku-laモジュールを回路内に3基搭載。、入力から出力まで完全な差動バランスを維持する6chのフルバランスアーキテクチャを構成することで、ヘッドホンアンプ出力は
最大22,000mW@(16Ω)という駆動性能を実現している。



「Tang-ku-laアーキテクチャ」


背面にノイトリック製のステレオコンボバランス入力(XLR/6.35mm TRS)を3系統装備。前面のヘッドホン出力は6.35mm 2基/4.4mm 2基/4pin XLR 2基/デュアル3pin XLR(ステレオ)1基を備え、独立出力/同時出力の切り替えに対応する。ゲインはLow/Medium/Highの3段。


また、プリアンプ出力も搭載し、専用のピュアプリアンプモードを装備。プリアンプとして、ヘッドホンアンプのフラグシップ性能に匹敵する、THD+N <0.000055%を実現している。



「A900」正面



「A900」背面


ヘッドホンアンプ出力は、バランス出力で最大22,000mW×2@16Ω、14,000mW×2@32Ω、1,500mW×2@300Ω、750mW×2@600Ω(いずれもTHD+N<0.1%)。シングルエンド出力では6,000mW×2@16Ω、3,000mW×2@32Ω、330mW×2@300Ωなどとなる。


外形寸法は330W×200H×57Dmmで、質量は2.62kg。

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