主演・堂本剛、共演・綾野剛!「○(まる)」が巻き起こす奇想天外な人間ドラマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2024年公開の『まる』をご紹介します!
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『まる』
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT)
『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』『川っぺりムコリッタ』などで知られる荻上直子監督が、『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来27年ぶりの映画単独主演となる堂本剛主演で贈る奇想天外な人間ドラマ。
美大卒ながらも自身のアートで生計を立てられず、現代美術家のアシスタントをしている沢田(堂本剛)。こき使われるだけの毎日や、アパートの隣人・横山(綾野剛)の騒音に耐え忍び、淡々と日々を過ごしていたある日、事故で右腕を怪我したことで職を失ってしまう。そんな中、部屋の床を這う1匹の蟻に導かれるように描いた「⚪︎(まる)」が脚光を浴び、一躍有名人になってしまうのだが……。
夢を叶えられるにしろ叶えられないにしろ、夢を追いかけている最中には、大なり小なり苦しい時間が付きまとう。その苦しさを糧に這い上がるのか、その苦しさに苛まれて夢を手放すのか、その苦しさに目を瞑って現実を誤魔化しながら生きるのか。3つ目に当てはまるであろう沢田に訪れた大きなチャンス。
しかし、それは当人が思い描いていたものとは大きく異なるもの。何が成功で何が失敗なのか。そもそも、人生における成功と失敗とは何なのか。目まぐるしく変化していく状況に翻弄されていく沢田の葛藤や、漫画家としての成功にこだわる隣人・横山の存在も相まって、目にする者は人生における価値基準を問われることになるだろう。なんの気なしに描いた「⚪︎(まる)」が巻き起こす、奇想天外ながらも本質を突く人間ドラマをご堪能あれ。
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |






















