オーディオテクニカの“ド定番”ヘッドホンにマイクが生えた!配信者&ゲーマー向け「ATH-M20xSTS/M50xSTS-WL」実機レビュー

近年はゲームのオンラインプレイ時に、ボイスチャット(VC)を利用するというスタイルが一般的になってきている。となると、まずこだわりたいのがヘッドセット。
だが、他のゲーム周辺機器とは異なるオーディオ系のカテゴリなだけに、どのメーカーの製品を選んだらいいかわからない……という人も少なくないはずだ。
そこでオススメしたいのが、オーディオテクニカのストリーマー向けヘッドセット「ATH-M20xSTS」、そして新発売となる「ATH-M50xSTS-WL」だ。
オーディオテクニカは業務用ヘッドホンやマイクにおいて長きにわたって支持されているメーカーであり、本製品にもその技術が惜しみなく投入されている。今回は両機種を実際に使い比べて、ヘッドセットとしての実力をチェックしていきたい。
オーディオテクニカのストリーマー向けヘッドセットとは?
まずは両製品の概要を簡単に紹介しよう。型番に「M20x」「M50x」と付いている通り、両製品は同社の “Mシリーズ” のヘッドホンがベースとなっている。どちらもモニターヘッドホンとして高い評価を得ている定番モデルだ。
また、ヘッドセットのマイク部には同社の “AT20シリーズ” の技術を受け継いでいる。こちらも定番のコンデンサーマイクとしてプロ・アマ問わず広く愛されており、愛用しているストリーマーも多い。
両製品ともにオーディオテクニカならではの優れた音質を備えているが、ATH-M20xSTSは有線接続、ATH-M50xSTS-WLはワイヤレス接続と、その特性は異なる。細かなスペック面にも違いがあるので、これらの個々の特徴を見ていこう。
有線接続の「ATH-M20xSTS」
まずはATH-M20xSTS。こちらは3.5mm4極プラグによる有線接続のヘッドセットだ。USB Type-A用/USB Type-C用の変換アダプタも同梱されているので、USBポートに接続して使用することも可能だ。
外観はMシリーズ同様にいかにも業務用モニターという感じの無骨な印象だが、奇抜じゃないだけに飽きにくく、長く愛用できるデザインと言えるだろう。ヘッドホン部には40mm径ドライバーユニット、マイクはカーディオイドコンデンサー型を採用している。
また、約236gという軽量さに加え、イヤーパッドの耳に当たる部分がメッシュ素材になっていて蒸れにくい。長時間ゲームで遊んだり、配信したりするのにも最適だ。有線接続であるため、充電が不要である点も大きなメリットのひとつだ。
今回はPlayStation 5(以下、PS5)とNintendo Switch 2(以下、Switch2)に接続してゲームをプレイしてみた。PS5とSwitch2のコントローラーにはどちらもヘッドセット端子が搭載されているため、本体やモニターからケーブルを伸ばすことなく快適に使用できた。
サウンド傾向としてはモニターヘッドホンらしくフラットな印象だが、それ故にゲーム内の大小様々な音をチェックしやすい。
PS5「Marvel Rivals」では、足音だけでなく各キャラクターの多様な能力に合わせて多くの効果音が入り乱れるように鳴っているが、それぞれの音の方向をクッキリと聞き分けることができた。
声の分離も良く、キャラクターのボイスはもちろん、友人とのVCの声も埋もれずに聞き取りやすい。
また、さりげなく便利だったのが、プラグが非常にコンパクトであること。コントローラーに接続しても邪魔にならないし、付属の変換アダプタを使ってスマートフォンなどに接続してもブラブラしにくい。
ゲームで遊んでいる時はちょっとしたことが気になりがちなので、細かい点で「使いやすいな」と感じることは好印象だった。
低遅延ワイヤレス対応の「ATH-M50xSTS-WL」
続いてATH-M50xSTS-WLを見てみよう。外観上はよく似ているものの、こちらはATH-M20xの上位モデルであるATH-M50xがベースとなっており、ワイヤレス化していることも大きな違いだ。
接続には専用のUSBドングルを使用し、USBポートにドングルを挿すだけでプラグアンドプレイで接続できる。
ドングルは一般的なUSBメモリくらいの大きさで、ゲーミングデスクトップPCなどでそのまま使用できる端子形状のUSB Type-A。USB Type-Cへの変換アダプタも付属しているので、USB Type-A端子が無いMacBookなどのデバイスにも接続可能だ。
ヘッドホン側は電源ボタンと音量レバーのみが搭載されているシンプルな操作体系で、ゲーム中でも手間取ることなく扱えるだろう。
先ほどと同様にPS5「Marvel Rivals」で音質をチェックしてみると、一聴してすぐに感じたのが低音域の豊かな響き。こちらはより大型の45mm径のドライバーユニットを搭載しており、モニターライクなサウンド傾向は共通するものの、深みのある低音がよりリアルな臨場感を与えてくれる。


ヘッドセット本体は実測値で約361gとやや重さがあるが、側圧も程よく、しっかりホールドされて装着感は良好。PS5「ストリートファイター6」でも、じっくりと集中して対戦に没入することができた。
また、筆者が使用している格闘ゲーム用のコントローラーにはヘッドセット端子が無いため、直接ゲーム機に挿して遊びたいという人にもワイヤレス接続がオススメだ。
そして特筆すべきは遅延の少なさ。Switch2で「リズム天国 ミラクルスターズ」などをプレイしてみたが、ほとんど遅延を感じられないと言っていいレベルで快適に楽しめた。リズムゲームに限らず、シビアなタイミングを要求されるゲームでも活躍してくれそうだ。
ブームアームマイクの実力は?
最後に忘れてはならない、マイク性能について紹介していこう。今回はMacBook AirやPS5からDiscordを使用し、友人とVCをしながらゲームをプレイしてみた。
通話ではATH-M20xSTS、ATH-M50xSTS-WLの両機種を使用してみたが、いずれも聞き取りやすいと好評だった。
さらに、ATH-M50xSTS-WLには空調などの音を低減する「マイクノイズリダクション」と、自分の声をモニターできる「サイドトーン」の機能が搭載されているのも嬉しいポイントだ。
もちろん相手の声も聞こえやすく、普段の会話・ゲーム中の会話ともに快適に通話することができた。YouTubeなどで配信を行うことも考慮して実際にOBS Studioを用いて収録した声をチェックしてみたが、これも明瞭で聞き取りやすい印象だった。
また、ブームアームをフレキシブルにグイグイ動かせることと、跳ね上げることで即座にミュートできることもなかなか便利だ。VCで使う時はもちろん、配信中に声の入り方を軽く調整したり、一時的に離席する時にも活用できそうだ。
実際に両機種のマイクを使用して音声を収録してみた。再生環境にもよるが、ノイズが少なく音声が聞き取りやすいのが伝われば幸いだ。
有線接続による手軽さと優れた性能を兼ね備えたATH-M20xSTSは、マルチプレイヤーゲームを日常的に楽しむ人にうってつけのモデルだ。シンプル故に汎用性が高く、ゲーム以外にオンライン会議やリモートの授業などにも活用できるだろう。
一方でワイヤレス接続による自由度を得たATH-M50xSTS-WLは、さらなる音質や快適さを求める人に向けたワンランク上の選択肢となるだろう。自身の環境に合わせて最適に楽しめる1台を、ぜひ比較してみてほしい。
(提供:オーディオテクニカ)























