公開日 2021/09/24 06:30

クリエイティブもエンタメも。BenQ渾身のデザイナーモニター「PD2725U」レビュー

【特別企画】Macと相性抜群のスタイリッシュなデザインも魅力!

■ノートPCとの接続は、給電も含めケーブル1本で完了!

筆者が使っているMacBook Air(2020年モデル)は、Thunderboltケーブルで接続すると、本機を即座に外部ディスプレイとして認識して映像を出力する。ケーブルをつないだままMacBook Airの画面を閉じると、即座にクラムシェルモードに切り替わり、Macbook AirをあたかもMac miniのように、つまりデスクトップPCのように使うことができる。

この際、Thunderboltケーブルを介して本機からMacBook Airへ給電も行えるので、MacBook Airに別途電源ケーブルをつなぐ必要がない。デスクトップの周辺にケーブルの束が這い回る惨状が回避できるというわけだ。なお、MacBook AirにBluetooth接続したワイヤレスキーボードやマウスはもちろん使用可能だ。


Apple M1チップを搭載した最新のMacBook Airをクラムシェルモードで接続。接続はThunderboltケーブル1本でスッキリ。MacBook Airに接続したBluetoothキーボードやマウスももちろん使用可能だ
また、本機のモニタースタンドはとても堅牢で安定しており、画面の高さ調整は15cmの範囲で変えることができ、画面の向きを90度回転させた縦表示にも対応する。筆者の場合、写真データの加工・編集作業の際にこの画面回転機能が使えそうだ。左右は30度のスイーベル(回転)、上下は(−5度/+20度)の範囲でチルト(首ふり)できるので、設置後も画面の角度調整は自由自在だ。

デジタルカメラで撮影した写真データをAdobe Photoshopで編集、加工する作業は、やはり画面が大きいと作業効率が飛躍的に高まる。本機であれば写真を表示しながら左右にアプリケーションのツールバーを出し、さらにAdobe Bridgeによる写真のプレビューも確認できる。このゆとりに一度慣れてしまうともう後戻りが難しくなる。


Photoshopを使用した画像編集は、ツールパレットはもちろん、Bridgeのプレビューを同時に立ち上げるなど、表示領域が広く、効率よく伸び伸びと作業することができる
モニターのメニューからカラーモードを「sRGBモード」にして写真データの編集を続けてみる。色のバランスがとても落ち着いており、被写体の風景に透明な空気感が漂っている。「M-Bookカラーモード」に切り換えてみると、明暗のコントラストにメリハリが効いてくる。どちらのモードも被写体の輪郭をむやみに強調せずに繊細に線を描く。ディティールを引き出す画作りのセンスのよさが際立つ表示だ。

また本機には画面の表示を左右に分割して、ふたつ別々のカラーモードに設定した画を見比べられる「DualView」機能も搭載されている。プロフェッショナルのフォトグラファーには、部屋の明るさを落とした状態で、写真のディティールチェックが行える「暗室モード」も重宝しそうだ。


画面表示を中央から2つに分割し、それぞれを異なるカラーモードで表示できる「DualView」機能を搭載(写真左)。カラーモードは、独自のOSDコントローラー「ホットキーパック G2」でも素早く変更できる。またホットキーパック G2のボタン設定は好みに応じてカスタマイズすることも可能だ

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