PS5を大画面＆迫力の音で遊び倒す！マランツ「NR1711」で“ゲームxシアター”のススメ

さて、「ゲームの音」の魅力は、なにもガチのシアターでなければ味わえないものではない。そこで、場所を筆者のゲームシアター（という名のデスクトップ）環境に移した。また、PS5は120Hz出力にも対応しているということで、120Hz表示に対応したモニターを使い、NR1711におけるハイフレームレート対応のゲームタイトルの動作もあわせて確認した。

使用したタイトルは『Devil May Cry 5 Special Edition』（以下『DMC5SE』）。本作は設定の切り替えで、通常の60Hzモードと、グラフィックよりもフレームレートを優先した120Hzモードを選択可能だ。結果として、NR1711を経由した状態でも、問題なく120Hz表示が行えることを確認した。

上質なステレオシステムで堪能する「ゲームの音」もまた素晴らしい。生き生きとしたキャラクターのダイアローグ、空間に広がりゲームプレイを盛り上げる音楽の品位、ひとつひとつの効果音の明瞭な描写など、モニター内蔵のスピーカーとは異次元の体験が味わえる。サラウンドを構築できない＝音にこだわる意味がないと判断するのは、あまりにももったいない。

『DMC5SE』はPS4で登場した同名タイトルのリマスター版であり、筆者はPS4で『DMC5』を、同じゲームシアター環境でプレイ済みである。そして筆者のゲームシアター環境におけるAVアンプは同じくマランツの「NR1608」であり、AVアンプの世代による進化や、使用するスピーカーによる音質差も体感できた。

ここまでは「AVアンプ×スピーカー」というシステムでゲームを楽しんできたわけだが、「AVアンプ×ヘッドホン」で楽しむという選択肢もある。これもまた、映像を完璧な形でモニターに繋ぎつつ、音声も最大限ハイクオリティに楽しめるシステムだ。

「PS5のゲームはDolby Atmosに対応していない」とか、「ヘッドホンでなければPS5の3Dオーディオ機能は使えない」とか、体験する前からいろんな情報ばかり聞こえてきて、「音についてもこだわりたいけれど、実際のところどうなんだ？」と二の足を踏んでいる人もいるだろうと思う。

筆者に言わせれば、Dolby Atmosまでハードルを上げずとも「ゲームの音」の魅力は十全に味わえるし、ヘッドホンによるバーチャルサラウンドとスピーカーによるリアルサラウンドはそもそも同じ土俵で比べるようなものではない。もっとゲームを楽しむべく構築したオーディオシステムは、幾ばくかの機能の差を容易に上回るだけの満足度をもたらしてくれる。ぜひ、迷うことなく一歩を踏み出してほしい。

優れたオーディオ機器は、長い時の流れにあってもその価値を保ち続ける。これは常に激しい技術進歩に晒され、時として陳腐化を免れないデジタル製品、特にPC界隈とは大きく異なる点だ。オーディオ機器のなかでもDACやAVアンプに関して言えば、デジタルの要素が大きく入り込むため、スピーカーや純粋なオーディオ用アンプとは事情が違うものの、機能面はさておき本質的なクオリティにおいて、輝きを失うようなことはない。

その点、B&W 707S2はいうまでもなく高い能力を持った素晴らしいスピーカーだし、NR1711は本質的なクオリティに加えて機能面においても将来性を備えたAVアンプだ。もしPS5の導入とあわせて「AVアンプの買い時はいつなのだろう」と悩んでいる人がいるのなら、「今がその時だ」と伝えたいし、「間違いのない選択肢の一つ」として、NR1711の名を挙げたい。

「ゲーム×シアター」を始めたばかりの筆者をどうにかして現代に召喚し、PS5・NR1711・707S2を体験させたなら、間違いなく血と汗と涙を流して大喜びするだろう。

「こんな夢を見ていた」と。


（協力：株式会社ディーアンドエムホールディングス）

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