公開日 2016/09/23 16:49

【レビュー】ウォークマン史上最高ハイエンド「WM1Z」「WM1A」をじっくり聴いた!

<山本敦のAV進化論 第107回>
■ウォークマン新フラグシップ2モデルをじっくり試聴

9月にドイツで開催されたIFA2016で、ソニーが新しいウォークマンのフラグシップ「WM1シリーズ」を発表した。1週間後には無事、日本国内での発売に関する情報も明らかになった。

新しいウォークマンの頂点、Signatureシリーズの「WM1」を試聴した

気になる上位モデル「Z」の価格は30万円前後。高級ハイレゾプレーヤーといえば、先達であるAstell&Kernが道を切り開いてきたカテゴリーなので、ちょっとやそっとの値段で驚くつもりはなかったが、あの定番ポータブルオーディオプレーヤーのウォークマンが遂にこの領域に到達したことは嬉しくもあり、何だか遠い存在になってしまったような寂しさも正直感じてしまった。まるで中・高時代のクラスメイトが出世して、有名企業の社長になって経済誌の表紙を飾っているみたいな気持ちだ。

新しい超ハイエンドのウォークマンは、いったいどんな音がするのか?IFAのソニーブースで試聴する機会も得られたが、あらためてゆっくり確かめてみたいと思い、発売前の「NW-WM1Z」の実機を借りて試した。独自OSに切り替わったタッチUIの出来映えや、4.4mmの新プラグを採用したことによるバランス出力の実力、USBオーディオ機器との連携など気になるポイントをチェックしたい。

左側が新設されたバランス出力の端子。4.4mm口径の新しいコネクターを採用している

そして、本機と同時期に発売されるもう一つのフラグシップモデル「NW-WM1A」も借りることができた。ソニーの担当者によれば「Z」とはコンセプトを切り分けて開発されたモデルであり、値段も12万円前後と開きがあるので「どっちが上手」という目線で比べるべきモデルではなさそうだ。前機種の「NW-ZX2」ともだいぶベースの技術が変わっているようなので、今回は比較の観点からではなく、純粋に「A」も聴いてみながらZとのテイストの違いを報告したいと思う。

貫禄たっぷりなゴールドの「NW-WM1Z」と精悍な出で立ちの「NW-WM1A」

なおWM1シリーズが開発された背景や、2つのモデルにソニーのどんな先進的なオーディオ技術が投入されているのかなど、技術的な詳細については直近のIFAレポート、ならびにPhile-webニュースをあわせて読んでいただきながら情報を補完してもらいたい。

背面はZXシリーズ譲りのデザイン。ロゴの色もゴールドとシルバーで違う

■新デザイン筐体の使い心地は?

WM1Zの見た目は「やっぱりゴールドだな」という印象が強く迫る。それほどのインパクトがある。無垢の無酸素銅を削り出したシャーシに、裏表を高純度の金メッキでカバーしたため、まばゆい金色に仕上がっている。

表面はマット処理。ゴールドのハイレゾプレーヤーと言えば、Questyleの「QP1R」も思い浮かぶが、色合いはウォークマンの方がわずかに黄色・赤色が強いように感じる。上品な色合いだ。

次ページ独自OSへの変更による新UIを採用

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