ガジェット 公開日 2023/03/14 14:56

ドラマ版『The Last of Us』、制作者「シーズン2はもっと感染者を登場させる」

最終話の視聴数はかなり多かった模様
Gadget Gate
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
人々が何らかの菌に侵され、ゾンビのような姿で徘徊するポストアポカリプス的世界を描いた大ヒットゲーム『The Last of Us』は、今年HBOでTVドラマ化され、ゲーム同様の話題作になった。そしてドラマは先日、その第1シーズンが終了したところだが、シリーズの共同制作者であるニール・ドラックマン氏とクレイグ・メイジン氏は、ドラマ化にどのように取り組んだか、そしてシーズン2以降、ゲーム『The Last of Us Part II』をどう表現していきたいのかなどについて語っている。

ドラマ版『The Last of Us』シーズン1は、大筋で原作ゲームのストーリーをなぞりつつも、オリジナル要素をちりばめた構成を取っていた。原作ゲームでは、ジョエルとエリーがソルトレイクシティの病院へたどり着くまでに、幾多の感染者との遭遇や外の人々との遭遇や戦闘が数多くあり、ジョエルとエリーは、ショットガン、スナイパーライフル、火炎ビン、野球のバット、爆弾、そしてレンガといった、あらゆる武器を駆使してその戦いを切り抜けていた。ドラマ版ではそういったゲームプレイ部分の再現にはさほど時間を割かず、感染者やその他の人間たちとの戦いよりも、登場人物の関係性を描くヒューマンドラマ方面の比重のほうが高くなっていたように思える。

メイジン氏はこのことについて「最終的にわれわれは、人々の関係の力を強調し、行動の瞬間に重要性を見つけようとした」とし、「そのため、一部の人々が望むようなアクションシーンが少なかったかもしれない。ただ、アクションシーンの多くは、必ずしも重要な要素とは言えなかった。またはそれを多くしすぎると、同じことの繰り返しになるという懸念があった」と述べている。そしてゲームとは異なり、視聴者は「それをプレイしているのではなく、観ているだけであるため、テレビ作品とするにはもう少し集中してシーンそれぞれを、目的あるものにする必要があった」とコメントした。

原作のゲーム体験は、ひたすらクリーチャーや敵から身を隠してやり過ごすスリルや、戦闘そのものを楽しむアクティブなものだ。一方でテレビドラマは、それを視聴するというパッシブな体験であり、ゲームのように「スペクタクルのため」に戦闘を織り込んでしまうと、それは制作側の意図よりもはるかに多くなってしまう、とドラックマン氏は述べている。そして彼らは、アクションシーンを健全な量に絞り込むことで、より視聴者をその世界観に引き込むようにしたとのことだ。

ただしメイジン氏は、「『The Last of Us』はまだまだ続く。後でさらに多くの、異なる種類の “感染者” が登場する可能性は十分にあるだろう」と述べている。原作ゲーム『The Last of Us Part II』では、たとえば “シャンブラー” のような特徴ある新クリーチャーや、新たな登場人物も加わる。また原作『Part II』は復讐が主要なテーマになっているため、ドラマのシーズン2では、感染者その他との遭遇や戦闘のシーンが増える要素は、十分にあると考えて良さそうだ。ちなみに、ドラックマン氏とメイジン氏は『The Last of Us Part II』部分のドラマ化が複数シーズンにまたがることを示唆している。

Source: Variety
via: Eurogamer
coverage: GQ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX